スキンケア

キャベツで肌荒れを解消して美肌に!その効果と毎日食べて結果を出す方法

乾燥、吹き出もの、かゆみ…。花粉の飛散も相まって、季節の変わり目は肌トラブルも起こりやすい。そんな人のために、肌荒れを食材で改善させる方法を、管理栄養士の菊池真由子さんが教えてくれた。

「キャベツで美肌」の理由は腸内環境の改善

肌荒れの原因の1つは腸内環境の悪化にあるが、その改善に有効なのがキャベツだという。

「キャベツに豊富に含まれる食物繊維には水溶性と不溶性があります。キャベツに多いのが不溶性食物繊維。これが硬い便を柔らかくし、膨らませて排便を促す。さらに、発がん性物質など有害物質を体外へ排出してくれるので一石二鳥です」(菊池さん・以下同)

キャベツ1玉とカットされたものが並んでいる
写真/アフロ
写真3枚

体に不必要なものを排除すれば、腸内環境がよくなり“美腸”になるというわけだ。

「美腸こそ美肌の素。腸内環境が整えば、腸内におけるビタミン類の生成もスムーズに行われます。中でもビタミンB群(ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンノ8種の総称)は、肌の老化となる糖質や脂質を分解するとともに、アレルギー性の肌荒れにも有効です。一方、不足するとニキビや吹き出ものの原因になります」

キャベツは食べすぎ防止にも効果的だ。

「食べすぎると体に余分な栄養素が蓄積されます。特に、糖質や脂質は肌の老化を早める原因に。食べすぎないためには、食後の早い段階でお腹が満たされることが大切です。キャベツに含まれる食物繊維は、腹持ちをよくするため過食予防になります。また、キャベツのほとんどが水分ですから、たっぷり食べても太る心配はありません」

→キャベツの正しい保存法や素材を活かした調理法はコチラ

1食で食べたほうがいいキャベツの量の目安は?

そして、現代人を悩ませるストレスを抑制するのがビタミンC。これもキャベツに多く含まれる栄養素だ。

「抗ストレスホルモンの合成に必要なのがビタミンCです。ビタミンCが不足すると、十分な抗ストレスホルモンが作れないため、ストレスへの抵抗力が弱まります。同時に、肌荒れの改善にもビタミンCは有効です。さらに、肌の保湿成分であるコラーゲンを生成し、シミを薄くする効果も期待できます」

ただし、ビタミンCのアンチエイジング効果は多岐にわたるため、体内で消費されるスピードが速い。そのため毎食、ある程度の量のキャベツを食べることがオススメだ。

キャベツサラダが器に盛りつけられている
写真/アフロ
写真3枚

「1回の食事で食べるキャベツの量は70gが目安です。ビタミンCは熱に弱いため、成分を効率よくとるためには生食がベスト。さらに、肌つやの維持にはある程度の油分も必要。ですから、ドレッシングはノンオイルではないものを使いましょう。また、ノンオイルはほぼ脂肪を含まないため、ダイエットには有効だと思われがちですが、意外に糖分が多いこともお忘れなく」

毎日の食事に適量のキャベツをプラスするだけで、美肌とスリムなボディが一度に手に入るなんて、これはもう始めるしかない!

→キャベツの痩せレシピ6選はコチラ

→β-カロテンはキャベツの14倍!芽キャベツのレシピはコチラ

管理栄養士:菊池真由子さん

菊池さんの顔写真
写真3枚

管理栄養士。健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。その活動の集大成として刊行した、『食べても食べても太らない法』(三笠書房)が10万部超え、『図解食べても食べても太らない法』(三笠書房)が16万部超えのベストセラーに。最新作は、『食べれば食べるほど若くなる法』(三笠書房)は5万部超え。

●むくみ解消したいならきゅうり!ただし、ピクルスや漬け物で食べるのはNG
●お腹ぽっこりを解消したいなら断然「えのきだけ」の理由