10日間に及ぶ大型連休を、ダイエット中のこの人はどう過ごしたのか？
平成最後の日、オバ記者が訪れたのは地形マニアたちが集まるイベント。連載142回の今回は、オバ記者がゴールデンウィークの日々を綴ります。
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「あら、この服いいじゃない。貸して！ バッグも何かない？ 靴も何かあるでしょ？」
連休中、どこにも出かける予定がないひとり暮らしの私のマンションに、名古屋からユミちゃんが遊びに来た。外資系企業で経理をしている才媛なのに、酉年同士だからか、妙にウマが合ってね。時間があると泊まりがけで来て、家の片づけとかを手伝ってくれるの。
だけど、人はなくて七癖。彼女も妙なクセがあるのよ。連休の半ば、ユミちゃんの高校の同級生、シバタくんが経営している赤坂の高級フレンチレストラン、『シュマン』でユミちゃんのおさななじみのかおるちゃんも交えてランチをしようということになって、その支度を始めたらさっそくよ。
実は私、数年前まで洋裁に凝っていて帽子、バッグ、下着、スカート、ワンピース、スラックスと手あたり次第に作っていたんだけど、同時に生地集めにも精を出しはじめたあたりから歯止めが利かなくなったの。日暮里の生地屋さん街で安い生地を買いあさったあげく、台湾、ソウル、上海、パリ、フィレンツェ。生地を買うために旅行に行きだして、財布が底をついて今日に至る。
フレンチで優雅なランチタイム!?
その時、パリで買ってきたシルク地で精魂込めて仕立てた新緑色の一着に、ユミちゃんが目をつけたわけ。クローゼットから引っ張り出して着て、サイズがぴったりなのをいいことに私の靴まで履いて、店の前で撮った写真がこれ！
白アスパラの前菜も、メインのうずら肉も、それはもそれはおいしかったけど、喉元過ぎたあとに残るのはこのユミちゃんの写真。もう見てよ、この脚の形！ バシッと着こなしちゃって悔しい！
『スリバチ学会』で階段と坂を上り下りした結果…
もやもやはこれだけじゃない。平成最後の日、私は地形マニアたちが谷から谷を歩いて回る『スリバチ学会』に参加したの。場所は六本木や麻布。地名を聞いただけで胸が高鳴ったわよ。表通りより裏町が好きで、なんて私のオタクっぷりはともかく、小雨が降る中、かなりのスピードで階段と坂を上り下りしながら、要所要所で皆川典久会長の解説を聞いて、また次の谷に向かう3時間。後半の30分は内心、「えっ、また階段を登る？」と思っていたの。
ところが解散後、会の先輩たちとランチをしたら、何度も参加している68歳のマダムは、余裕しゃくゃくの笑顔で、「今日はアップダウンも少なかったし、物足りなかったわねぇ」だって。同席した50代男性は、「あと倍歩きたいね」ととんでもないことを言うし、６歳年下の皆川会長は、何度も坂道をダッシュしては集合写真を撮っていた。
自分が思っている以上の女っぷりの低下はともかく、体力の低下はイカンですよ。『月曜断食』の著者の関口賢さんから、「まず食生活を変えて体重を落としてから、体力作りをしたほうがいい」と指導されたのをいいことに、汗をかくようなことはほとんどしなかったなぁ。
『スクワットマジック』で内ももを鍛える!?
そんなことを思いつつ、秋葉原のヨドバシカメラの前を通ったら、スクワットマシン『スクワットマジック』のお試しができる、と。友達の誰かが「キレイに痩せるには、太ももの内側を鍛えたほうがいいよ」と言っていたのを思い出して、トライしてみたけど…。うはぁ～、き、きつい！
「これさえあれば…」って、あっ、ダメダメ。無理してマシンを買っただけで目的を達成した気になる悪いクセを、これ以上悪化させてどうするの！
オバ記者（野原広子）
1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。
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