不調改善

内臓脂肪を減らす食事&お茶はコレ!賢く食べて最速で落とす最強メソッド

「食べてやせる」そんなウマい話が…実は、ある。今話題の最新ダイエット法を成功に導く最強食品を徹底取材。毎日の食事を少し変えるだけでサイズダウンから高血圧予防まで、体にいいことずくめ!

ぽっこりと出た女性のおなか
写真/ピクスタ
写真6枚

内臓脂肪を減らすには食事の内容を変えるだけ

長引いた梅雨がようやく終わり、暑い夏がやってきた。着るものも薄くなって体形がより気になる季節だけに、ダイエットへの意識が高まる人も多い。実際、2018年にミュゼプラチナムが約1000人の女性を対象に行った調査によれば、75%の女性が「いちばんやせたい季節」として「7~8月」を選択している。

とはいえ、炎天下でのやみくもな運動や食事制限は夏バテを招きかねない。そんななか、食事内容を少し改善するだけで劇的にスリムになれる方法が巷を賑わしている。

「食事によってメタボリックシンドロームの原因になっている内臓脂肪を減らすことが、最も画期的なダイエット法として注目を集めているのです」

そう話すのは『毎日100gダイエット!内臓脂肪を減らす食べ方』の著者で工藤内科副院長の工藤孝文さんだ。

「そもそも脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類があり、皮下脂肪には体温を保つ、内臓脂肪には内臓への衝撃を吸収するなど、それぞれ体に必要不可欠な働きをしています。しかし、最新の研究によって内臓脂肪が増えると、糖尿病や高血圧、動脈硬化などのリスクを高めるTNF-aと呼ばれる悪玉のホルモンを分泌することが明らかになりました」

つまり内臓脂肪を減らすことはダイエットはもちろん、病気のリスクを減らすことにつながるのだ。品川イーストワンメディカルクリニック院長の板倉弘重さんが言う。

「食事によって内臓脂肪を減らすためのポイントは4つ。これらを守れば、必ずスリムで健康的な体に変わります」

内臓脂肪を落とす食材・食べ物ランキング

ここからは食品ランキングとともに内臓脂肪を落とすポイントを見ていこう。今回、医師や栄養士ら食と健康の専門家27人に取材し、「内臓脂肪を落とす」最強食品のランキングを作成。ランキングは以下の通りとなった。

1位 わかめ
2位 大麦
3位 納豆
4位 緑茶
5位 いわし
5位 さば
7位 大豆食品全般
8位 玄米
9位 キャベツ
9位 羊肉
11位 酢
12位 卵
13位 トマト
14位 さんま
15位 こんにゃく
15位 豆腐
15位 はちみつ
15位 モロヘイヤ
15位 牛肉
15位 ごぼう
15位 大根おろし
15位 桑の茶葉
15位 ブラックコーヒー
15位 めかぶ

→内臓脂肪を落とす食材ランキングの詳しい解説はコチラ

低カロリー食品が内臓脂肪を減らす

わかめが皿にのっている
写真/アフロ
写真6枚

「はじめに挙げられるのは“低カロリーの食品”であること。カロリーを摂りすぎるとそれだけで内臓脂肪が蓄積されてしまう」(板倉さん)

ランキング1位のわかめ(100gあたり約16kcal)をはじめ、上位には低カロリー食品が並んでいる。

「キャベツはお腹いっぱい食べても4分の1玉で50kcal。さばも1尾あたり190kcalほど。しかも炭水化物をほとんど含みません」(医療法人社団北星会理事長の島野雄実さん)

特にキャベツは食事制限が急務である糖尿病患者の治療にも使われているという。島原病院肥満・糖尿病センターセンター長の吉田俊秀さんが解説する。

「患者さんには、毎食前にキャベツ6分の1玉をぶつ切りにし、5分間かけてよくかんで食べることをすすめています。お腹が膨れて食べすぎを防いでくれるうえ、胃や腸の粘膜にキャベツの食物繊維がくっついて、次に食べたものに含まれる糖分の吸収を抑えてくれます」

その結果、血糖値が上がらず、それが内臓脂肪の減少にもつながるのだ。

脂肪燃焼効果がある食材には意外なものも

サバ2尾が氷の上にのっていて、横にレモンが添えてある
写真/ピクスタ
写真6枚

「2つ目のポイントは、脂肪燃焼効果のある食べ物を見極めることです」(板倉さん)

特に効果が期待できるのは、ランキング上位に複数君臨するいわしやさば、さんまなどの青魚である。

トータルフードプロデューサーの小倉朋子さんが解説する。

「青魚に多く含まれる良質な脂分である『オメガ3脂肪酸』には、中性脂肪を減らすほか、悪玉のLDLコレステロールを減らして善玉のHDLコレステロールを増やす働きがあります」

刺身や缶詰、焼き魚など手を替え品を替え、定期的に食卓に取り入れてほしい。その際、飲み物にも気をつけたい。

茶畑を背景に茶碗に入った緑茶と茶葉がお盆にのっている
写真/ピクスタ
写真6枚

「緑茶に含まれるタンニンは脂肪代謝を高め、脂肪を減少させてくれます。また、カフェインにも脂肪を燃焼する働きがあります」(島野さん)

ブラックコーヒーや抹茶にも同様の効果があるという。食事内容に合わせて日替わりで取り入れたい。さらに、“低カロリー食品”の代表選手であるわかめにも脂肪燃焼効果がある。管理栄養士の金子あきこさんが解説する。

「わかめに含まれているフコキサンチンという成分が、脂肪燃焼を促すことが動物実験により明らかになりました。加えて食物繊維も豊富で血中コレステロール値を下げる働きもあります。乾燥わかめをインスタントのみそ汁にプラスしたり、カップラーメンに加えたりすれば、手軽に摂取することができます。ご飯にわかめのふりかけをかけて食べるのもいいでしょう」

腸内細菌のバランスを整える

たくさんの大豆がマスやザルに入っている
写真/ピクスタ
写真6枚

最近の研究では、肥満の人は腸内細菌のバランスが偏っていることが明らかになっている。

秋葉原駅クリニック所属医師の佐々木欧さんは特に大豆製品で腸内細菌のバランスを整えることを推奨する。

「大豆製品に含まれるβ-コングリシニンという成分は、最新の研究によって内臓脂肪を減少させることが明らかになっています。ぜひ1日に1品は大豆由来の食べ物を摂ってほしい」

GI値が低い食材に置き換えるだけで効果が

玄米がお碗に盛りつけられている
写真/ピクスタ
写真6枚

最後のポイントは「低GI値」の食品を選ぶことだ。板倉さんが言う。

「GI値とは食品ごとの血糖値の上がり方の度合いを示す数値です。玄米や大麦はこれが低く、食物繊維が豊富でかみごたえもあります」

白米を玄米に、食パンをライ麦パンや大麦パンに置き換えるだけでもかなりの効果が期待できそうだ。

※女性セブン2019年8月8日号

●内臓脂肪を減らし血糖値上昇もゆるやかに!酢のパワーを活かすレシピ5
●美肌のための食べ物ランキング20|医師や栄養士らが選んだ「肌力を上げる」食材
●美肌になる秘訣は食べ物|効果に期待大!毎日の食生活におすすめの食品
●食後血糖値上昇の抑制に効果的!わかめを使ったヘルシーレシピ2品
●ダイエットの最強食!スーパー大麦ともち麦が痩せるワケ、食べ方&レシピも紹介