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表情筋トレーンングでしわやたるみを解消!化粧用パフで効果的に行う方法を紹介

若さを保つ秘訣は肌にあり。表情筋を鍛えるエクササイズと、肌ケアで内と外、両面から若返る秘訣を医師に教えてもらった。

クリームを頬に塗る女性の写真
表情筋トレと肌ケアで若返る!(写真/アフロ)
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口呼吸も改善され 口内環境も整う!

「歯科検診を行う中で、“口呼吸”をする子供が年々増えていることに気づいたんです」

そう語るのは、歯科医の宝田恭子さんだ。口呼吸が習慣になると口の中が乾燥し、かぜをひきやすくなり、口臭もきつくなるという。

「さらに口呼吸を続けると、口がポカーンと開いたボケッとした印象の顔に。これを改善するため、口元を中心とした表情筋を鍛えるエクササイズを考案しました。指導を始めたところ、口を閉じていられるようになるだけでなく、顔のしわやたるみを解消する効果もあることに気づいたんです」(宝田さん・以下同)

このエクササイズでは、口のまわりを囲む口輪筋(こうりんきん)、頰の筋肉、目のまわりを囲む眼輪筋(がんりんきん)が鍛えられる。

「エクササイズをすることで、普段あまり動かすことのない表情筋を積極的に動かせ、鍛えられるんです」

エクササイズは化粧前に行うのがおすすめ。ファンデーションを塗るついでに化粧用パフを使って行ってもいいし、もしパフがなければ指でもかまわない。

さらに、表情筋とつながっている首の筋肉も同時に鍛えると、顔のたるみがより解消されるという。そのためのエクササイズも紹介しよう。

【1】壁から一歩分離れて立ち、肩幅程度に足を開き、頭を壁につける。2Lの空のペットボトルを両手で持ち、ペットボトルの口に向かって、「ホー」と言いながら息を吐く。

【2】ペットボトルの口をくわえてお尻を締め、8カウント数えながら息を吸う。次に、お尻を緩めて息をペットボトルに吹き返す。

下のエクササイズと併せて試してほしい。

<朝晩5分>宝田流 表情筋パフエクササイズ

イラストでは左から行っているが、どちらから始めてもOK。ただし、必ず両方行うこと。“痛気持ちいい”くらいの強さで、1つの動作を3秒かけてゆっくり行うのがポイント。

左側の口角の下あたりにパフをおき、骨に沿って真横にエラのあたりまで動かすイラスト
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【1】左側の口角の下あたりにパフをおき、骨に沿って真横に、エラのあたりまで動かす。これを3回繰り返す。

少し口を開け、頬の真ん中のくぼみあたりから頬骨の下まで動かすイラスト
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【2】少し口を開け、頬の真ん中のくぼみあたりから頬骨の下まで動かす。これを3回繰り返す。

口は開けたまま少し右を向き、あごの中心から歯の根元に沿って耳たぶのあたりまで、パフで骨を感じながら動かすイラスト
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【3】口は開けたまま少し右を向き、あごの中心から歯の根元に沿って耳たぶのあたりまで、パフで骨を感じながら動かす。これを3回繰り返す。

口を開けて右を向いたまま、エラ付近の骨から耳の下に向けて動かすイラスト
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【4】口を開けて右を向いたまま、エラ付近の骨から耳の下に向けて動かす(A)。Aの1㎝上を同様に動かす(B)。最後に頰骨の下あたりから耳の上部に向けて動かす(C)。

鼻の付け根にある骨にパフをおき、目尻に向かって動かすイラスト
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【5】目頭より少し下(鼻の付け根)にある骨にパフをおき、目尻に向かって動かす。

頰骨中央のいちばん高いあたりにパフをおき、目尻に向かって動かし、さらに目尻のあたりからこめかみに向けて動かす動作のイラスト
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【6】頰骨中央のいちばん高いあたりにパフをおき、目尻に向かって動かし(A)、さらに目尻のあたりから、こめかみに向けて動かす(B)。

続いて、肌ケアで若返る方法をご紹介。

SPF50以上の日焼け止めが肌を傷める!

顔のケアはやりすぎている人が多いと、美容皮膚科医の森智恵子さんは言う。

「洗顔は湯で流すくらいで洗顔料は必要ありません。洗いすぎると皮脂が取れすぎて乾燥してしまいます」(森さん・以下同)

皮脂には皮膚を守るバリア機能がある。加齢とともに皮脂の分泌量が減るのに、さらに洗顔料で洗い流してしまっては乾燥が助長され、しわの原因になる。

「肌をむやみに触らない・こすらないことが大切。摩擦は色素沈着を起こし、シミをつくります。また、シミを防ごうとSPF50以上の日焼け止めを使うのもNG。皮膚への刺激が強すぎて肌を傷めてしまいます。下地剤やファンデーションに含まれるUV成分で充分効き目はあります」

さらに、悪い姿勢も肌を老化させる。女性の場合、前傾姿勢になると首から肩に約13kgの負荷がかかり、それが二重あごや顔のたるみの原因になるからだ。特にスマホなどを見る時の前傾姿勢には注意が必要だ。

◇教えてくれたのは…

●歯科医 宝田恭子さん(63才) 東京・江戸川区にある「宝田歯科」院長。従来の歯科治療に、表情筋を鍛えるエクササイズを取り入れ、口まわりの総合的なアンチエイジングを目指す。

●美肌評論家 産婦人科専門医、美容皮膚科医 森智恵子さん(53才) 福岡県福岡市にある「天神レディースクリニック」院長。時間を巻き戻すような若返り治療“バックエイジング”に力を入れている。

イラスト/miya

※女性セブン2019年9月26日・10月3日号

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