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ダイエット中でも食べたい!ハロウィンスイーツを選ぶコツと注意点

パティスリーや百貨店、カフェなど…10月31日のハロウィンを目前に控え、いたるところに限定のスイーツが。“1年に一度”や“この時季だけ”と思うと、ダイエット中でもどうしても我慢ができない! という人も少なくないのでは?

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写真は、「パティスリーキハチ」のハロウィン向けスイーツ。新作2種を含めた全7種を10月31日(月)までの期間に同ブランド各店で販売
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そこで、管理栄養士の浅野まみこさんに、体への悪影響を最低限に抑えるスイーツ選びのコツをQ&A形式で教えてもらった。

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Q ハロウィンのスイーツは、カボチャやサツマイモを使ったものが目立つ。この2つの野菜は、糖質が多いのでは?

A 野菜を使ったスイーツは栄養分を摂ることができるので、それでもオススメです。カボチャは抗酸化作用をもつビタミンEやビタミンC、サツマイモはビタミンCやビタミンB群が豊富。さらに、両方とも食物繊維が多く含むので、腸内環境を整えるサポートをしてくれます。素材ごとごろっと入っているものなど、野菜の割合が多いものがオススメです。

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セルリアンホテル東急タワーの「ペストリーショップ」で販売している「かぼちゃのプリン」(576円)。カボチャを丁寧に裏ごししたプリンの上にはモンブラン風のカボチャのクリームと焼いたカボチャが
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Q ケーキやプリン、パフェなど、種類も豊富だけれど、どれなら食べてもいい?

A ある程度のカロリーを摂ることは避けられません。低カロリーのものをがんばって選ぶよりも、食べたときに少しでも栄養を摂ることができるものを選びましょう。イチオシは、カボチャをたっぷりと使ったプリン。砂糖や小麦粉などの分量が少ない点も◎。

ビタミンやミネラルを摂ることができるフルーツがメインのスイーツや、たんぱく質を含むマシュマロもOKです。ただし、フルーツに多く含まれている果糖は中性脂肪を上げやすいので、夜よりも朝に食べるほうがベター。ほかのスイーツもやはり朝に食べたほうが、その1日でカロリーを消費することができます。

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パンケーキが人気のカフェ「Eggs ’n Things(エッグスンシングス)」の「ハロウィンスペシャルパンケーキ」(1512円)。紫イモのペーストにカスタードクリームなどを加えたソースをパンケーキの上にたっぷり。その周りには、ブルーベリー入りのラズベリーソースの“血の海”も
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Q 逆に、特に避けるべきなのは?

A 材料は小麦粉や砂糖がメインのタルト、ケーキ類。スポンジを使ったケーキやタルトよりも、パンケーキやフレンチトーストのほうが、生クリームなどをトッピングしなければ、意外とダメージが低くて済みます。

Q カロリー表示がない場合に、より“太らない”スイーツを選ぶコツは?

A スイーツは重いものほど、材料を多く使っているので、カロリーが高くなる傾向があります。例えば、しっかりと中身が詰まったガトーショコラやレアチーズケーキよりも、空気をふわっとした食感のスポンジのチョコレートケーキやスフレチーズケーキのほうがカロリーは低い、ということを覚えておきましょう。

Q 使っている材料で気をつけるべきなのは?

砂糖の分量が気になる人も多いと思います。白砂糖よりも甜菜糖(てんさいとう)やメープルシロップなどを使用しているもののほうが、血糖値の上昇がゆるやかになります。とはいえ、カロリーの点ではそうは変わらないことは覚えておきましょう。

また、タルトを選ぶときには、フルーツたっぷりのものが◎。アーモンドプードルやチョコレート、生クリームをたっぷり使っているものは、より高カロリーになるので要注意。砂糖を混ぜているので、よりカロリーが高くなります。リキュールなどのアルコールを使用している場合も、甘みを調整しているので、その分、カロリーがプラスされていると考えてください。

監修:浅野まみこ(あさの・まみこ)

1975年生まれ。管理栄養士。健康運動指導士。食と健康のコンサルティング会社・(株)エビータ代表。総合病院や女性クリニック、企業カウンセリングで1万8000件以上の栄養相談を実施してきた経験を生かし、食育活動やレシピ開発など多方面で展開中。著書に、『やせる!コンビニ飯』(誠文堂新光社)、ズボラでも脱糖尿病 血糖値 上がらないのはどっち?』(アスコム)など

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