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万病のもと“冷え”を改善!たんぱく質豊富な絶品温活料理「鶏がゆ」【市橋有里の美レシピ】

秋の深まりとともに、最高気温が20℃に届かない日も多々ある。1か月前は、まだまだ夏の気配が残っていたのに、今はもう冬の足音が聞こえてきそう。そんな季節の変わり目は、まだ体が寒さに対応できていないため、ふとしたときに体の冷えを感じたり、体調を崩したりしやすい時期です。

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」
写真10枚

そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんに、体を内側から温めてくれる、ヘルシー温活レシピを直撃!

すでにニットが手放せないライターFが、徹底レポートします。

たんぱく質をしっかり摂って冷えにくい体に!

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」
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――今年は、急に涼しいを通り越して、肌寒くなってきましたね。

有里:そうですね。今年は梅雨明けが遅かったので、短い夏になるかと思いましたけど、意外に暑さが続いて、そのぶん秋が短く感じますね。

――本当ですね。季節が急に進んだせいか、周りに体調を崩している人が多いです。

有里:季節の変わり目は、どうしても体調を崩しやすくなります。そこで今回は、“万病のもと”と言われる冷えを改善してくれるメニューとして、「鶏がゆ」をご紹介したいと思います!

――おいしそう! 食べたら温まりそうですね。

有里:はい。熱いものを食べて温まるというのはもちろん、栄養面でも体を内側から温めてくれるメニューなので、これからの季節に重宝すると思いますよ。

――楽しみです!

《材料》(2人分)

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」材料
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もち米…1カップ 鶏むね肉…100g 鶏がらスープの素…大さじ2 塩…少々 ごま油…大さじ1 酒…大さじ1 水…1400cc

《作り方》

【1】 もち米は洗って鍋に入れ、ごま油をまぶしておく。

【2】 水に酒大さじ1を入れて、沸騰してから、鶏むね肉を中火で4分程茹で、鶏むね肉だけを取り出す。

【3】 【2】の出汁で【1】を強火にかけて炊く(※米と出汁の量は1:8目安)。沸騰したら、吹きこぼれないように火を弱め、鶏がらスープの素を加え、20~30分程度、好みのとろみになるまで煮る。

【4】 とろみがついたら、塩で味を調えて器に盛る。

体が冷えると、よくないことばかり!

鶏むね肉
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―― 体が冷えると、どんなデメリットがあるのでしょうか?

有里:血流が悪くなったり、免疫力が下がったり、老廃物が溜まりやすくなったりします。すると、慢性的な頭痛や倦怠感、不眠、むくみなど、さまざまな不調を感じやすくなったり、病気をしやすくなったりするというデメリットがあります。

――まさに万病のもとですね。

有里:そう。特に女性は、男性に比べて筋肉量が少ない、生理や排卵の周期によるホルモンバランスの乱れが自律神経の乱れにもつながりやすいなどの理由から、体が冷えやすいので、しっかり対策をとることが重要です。

鶏むね肉を湯がいてる様子
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――「私、冷え性なんです」って言う女性は多いですけど、あまり軽視できない問題なのですね。

有里:そう。冷えは甘くみないで、改善する努力をすべきです。冷えを改善するには、良質な睡眠をとる、湯船につかるなど、さまざまな角度から生活習慣を見直すことが大切。

もちろん、食生活も重要で、たんぱく質が不足したり、朝食を抜いたりすると、体が冷えやすくなってしまいます。

――たんぱく質は、熱を生み出し、筋肉にも欠かせないですもんね。

有里:そういうことです!

肌寒い日の朝食にもおすすめの“冷え取り”レシピ

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」を作ってる様子
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――たんぱく質不足や朝食を抜くことが冷えにつながりやすいなら、逆に考えると、たんぱく質を摂れる温かい鶏がゆは、朝食に最適と言えそうですね。

有里:そうですね。味わいも食感もやさしいですし、肌寒い日の朝ごはんにもぴったりです。

私も現役の頃に中国合宿で濃厚な中華がゆにはまって以来、家にある材料でアレンジしながら、よく作って食べています。体がポカポカに温まりますよ!

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」
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――ほどよいとろみ感があって、食べごたえも十分ですね。

有里:このとろみは、あらかじめもち米にごま油をからめておくことで、米が早く弾けてとろみがつきやすくなります。もちろん、最後にごま油を加えるのでもOKですけどね。

――なるほど! おすすめのトッピングはありますか?

有里:少し加えるだけでも風味が増して、体を温めてくれるしょうががおすすめです! しょうがには、血のめぐりをよくしたり、免疫力を高めたり、脂肪の燃焼を促進したりと、体にうれしいさまざまな効果がありますからね。

しょうが
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――しょうがをプラスすることで、冷え取り効果がぐっとアップしそうですね。さっそく、しょうがを添えて作ってみたいと思います。

有里:ぜひ! しょうがのほかに、根菜類やねぎなども冷え対策に有効なので、いろいろアレンジしてみてくださいね。薬味や加える食材、お好みに合わせて塩加減を調節するといいと思います。

――はい! これからの体が冷えやすい季節は、たんぱく質を含んだ温かい朝食をとるように心がけたいと思います。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます。

有里:こちらこそ! 日本人の体温は時代とともにだんだん低くなり、現代社会には、慢性的な冷えや低体温からさまざまな不調を抱えている人が多いそう。内側からしっかり体を温めてくれる「鳥がゆ」は、冷えを撃退する温活メニューとして“アリ”だと思います。

市橋有里がレシピ考案した冷え性改善の「鶏がゆ」
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* * *

体が冷えていると、免疫力が下がって病気をしやすくなったり、血行不良でさまざまな不調を感じやすくなったり、健康を害するリスクが高まります。また、老廃物が溜まりやすくもなるので、むくみやセルライトなどの一因にも。

生活サイクルや生活習慣を見直すとともに、体を温める食事を心がけ、冷えない体作りをしたいですね。

レシピ考案:市橋有里

市橋有里
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いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをしたり、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。

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