不調改善

ストレッチ&ツボ押しで腸を活性化!便秘、冷え、むくみ解消に

腸内環境を整えると便秘改善や美肌が手に入れられる――だからこそ、腸に良い食生活を続けている人も多いはず。だけど、ちょっと待って。腸活は、食べ物だけでは充分とはいえないという。

腸活をするには、食事の他にもう1つ、欠かせないのが運動だ。朝と夜、たった1種類のエクササイズをするだけで、腸の調子に変化が期待できる。さっそく腸に刺激を与えて美腸をゲットしよう!

腸をやわらかくする運動で、腸内が活性化!

エクササイズウエアを着た女性がお腹を手で囲んでいる
写真/ゲッティイメージズ
写真8枚

いくら食生活に気をつけても、腸は運動不足になると、動きが鈍くなる。

日本美腸協会代表理事の小野美咲さんが、腸と運動の関係性についてこう語る。

「動きが鈍ると、腸はきちんと働かなくなります。美腸になるためには、外から刺激を与えるエクササイズが有効です」(小野さん・以下同)

朝におすすめなのが、呼吸をしながら体を伸ばしたり、ねじったりして、腸を間接的に刺激するストレッチ。夜におすすめなのは、腸に皮膚の上から直接刺激を与える『腸押し』だ。

「腸は皮膚の上から触ってもんだり押したりできる貴重な臓器。不調になると腸は硬くなり、トラブルがなくなると、やわらかくなるので、触って確認しましょう」

また、38~40℃の湯に15分ほどつかると、体の深部体温が上がり、副交感神経が優位になって腸の働きがアップするため、入浴後に腸を刺激するのが効果的。

「腸活のゴールデンタイムは深夜の睡眠中。寝る3時間前までに食事を終え、午前0時までに就寝するのが理想です」

睡眠中に腸がしっかり働けば、翌朝の快便は間違いなし。

【朝】血流をよくして腸を活性化 “腸ストレッチ”

腹式呼吸と胸式呼吸を組み合わせ、腸の位置を整えることができるストレッチ。毎朝、起きた直後に行えば、腸の動きが活性化し、快便につながる。

【1】お腹を膨らます

立って両手をお腹にのせて膨らませている女性のイラスト
写真8枚

足を肩幅に開いて立つ。両手をお腹に当て、軽くお腹が膨らむ程度に鼻から息を吸う。

【2】腕を上げながら息を吸う

立って両手を上げている女性のイラスト
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両腕を体に添わせてゆっくり上げながら、5秒かけて鼻から息を吸い、お腹、胸の順にさらに膨らませていく。

【3】腕を下ろしながら息を吐く

立って両腕を上げた状態からゆっくり下ろしている女性のイラスト
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腕をゆっくりと下ろしながら、10秒かけて口から息を吐く。腕の動きに合わせて胸、お腹の順に凹ますようにする。

【4】体を丸めて息を吐き切る

膝に手をつけて上半身を丸めるようにして息を吐いている女性のイラスト
写真8枚

【3】のまま、さらに体を倒し、おへそをのぞき込むようにして、ひざまで手を伸ばす。お腹を凹ませて口から息を吐き切る。1~4を5回繰り返す。

【夜】睡眠中の腸の働きを促す “小腸のツボ押し”

腹筋に力を入れず、リラックスした状態で小腸をやさしく刺激。血行のよいやわらかな腸は、消化、吸収、排泄がスムーズになり、冷え、むくみの解消につながる。

【1】へそまわりのツボを確認する

 

おへその回り上下左右のツボを図解
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へそから指2本分あけたA~Dの位置に、便秘と下痢に対応したツボがある。寝たままで行っても、座ったり、立った姿勢でもOK。食べすぎた時に押せば、翌朝の胃もたれ防止に。

【2】へそのAとCのツボを同時に押す

おへそから指2本分の左右のツボを押している
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人差し指、中指、薬指の3本をそろえたら、1で確認したAとCのツボを、息を吸いながらやさしく押す。強さは心地よさを感じる程度にとどめること。

【3】へそのBとDのツボを同時に押す

おへそから指2本分の上下のツボを押している
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軽く息を吐いたら、人差し指、中指、薬指の3本をそろえ、息を吸いながら、【1】のBとDのツボを押す。へそ下がぽっこりしている下がり腸の人は、へその上は指1本分、へそ下は指3本分のところを押すといい。【2】、【3】を再度繰り返す。

 

イラスト/小野寺奈緒

※女性セブン2020年1月1日号

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