骨盤まわりやおしり、太ももなどをもみほぐすエアーマッサージャー『骨盤おしりリフレ』が、2019年1月にリニューアルした。出産や育児を経て骨盤に悩みを抱える女性を支えてきたマッサージ機はどのような進化を遂げたのか？ 開発を担当した男性社員に話を聞いた。
『骨盤おしりリフレ』は、2015年の発売以来、骨盤に悩みを抱える女性を中心に支持されてきた。腰に巻きつけ、育児や荷物の運搬などで重だるい腰まわり、座ったままの姿勢が長くて疲れた骨盤やおしりまわりの筋肉をケアする商品だ。従来の骨盤ケアはベルトが主だったが、マッサージ機というのが画期的だった。しかし、「巻きつける位置がわかりにくい」「電源コードをつないで使うのが不便」とのユーザーの声があったため、その点を払拭しようと2018年にリニューアルに取りかかった。
このリニューアルに際して開発を担当したのが、パナソニックで商品企画を担当する中尾彰さんだ。巻きつける位置をわかりやすくしたり、コードレス化するのは当然の目標だったが、中尾さんはより心地いいマッサージ機能を目指した。
そのために骨盤やおしりにかかわる筋肉の勉強から始めたという。本を読んでどのようなマッサージが気持ちよく効果があるかを調べ、仮説を立て、理学療法士などの専門家に相談するという流れを繰り返した。一方で、骨盤マッサージ店に通い、プロのエステティシャンの技術をどう再現するかを考える日々が続いた。わかったのは、おしりの筋肉＝大臀筋だけでなく、梨状筋や小殿筋という骨盤につながっている筋肉をもむことでケアができるということだ。
そして、従来の商品よりエアバッグの面積を大きくして、きめ細かく動かすということを考えた。例えば、おしりに当たる部分のエアバッグは大臀筋にピンポイントに働きかけるほか、14個のエアバッグがふくらんだりしぼんだりしながら骨盤やおしりをマッサージしてくれる。エアバッグ同士は、重なっている箇所もあり、それが複雑で絶妙な動きとなり、心地よくおしりをしめつけてくれる。このエアバッグの形やふくらみ方、そしてコース設計にたくさんの時間を費やした。コースは、「しめつけ」「もみほぐし」「ひきあげ」「つぶしもみ」の4つ。骨盤まわりから太ももまで対応し、誰でも気持ちよくなれるようにという思いを込めた。
課題だったコードレス化は、単3形充電池を使うことによって解決した。手技の再現と動作音への配慮を両立させ、子育て中の母親が子供を寝かしつけながら使用することもできる。
また、人間の肘のような突起形状でおしりや太ももの外側をマッサージできる付属品の「ほぐしパッド」をベルトに差し込むとより効果的だ。新しくなった『骨盤おしりリフレ』。一年の疲れを取って新たな年を迎えてはいかが？
【DATA】
パナソニック『骨盤おしりリフレ』
オープン価格（実勢価格約3万円前後）。単3形充電池4本使用。カラーはピンク、ブラックの2色。
医療機器認証番号 301AKBZX000070000
パナソニック フリーダイヤル 0120･878･697
※女性セブン2020年1月2日・9日号
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