62歳オバ記者、ダイエットに緊急事態！“霜降り牛肉”をもらって苦悩…

新型コロナウイルス拡大を受け、「緊急事態宣言」が発令された。

そんななか、この人のダイエットにも緊急事態が訪れていた。連載189回目となる今回は、オバ記者が“コロナ騒動”の日々を綴る。

＊　＊　＊

外出自粛要請で「とうとう靴を履かなかった」

「大変だッ！　特に首都圏、大都市はただ事じゃない。出歩くな」と、私は緊急事態宣言をこう理解した。

「外出自粛要請」の週末はこの体の中のどこかに、あの気味の悪いイボ付き球体の新型ウイルスが息をひそめていて、「調子に乗ったら、いつでも表に出てやっかんな」と脅されているようで、怖いの怖くないのって。

2月初めと、3月半ばはJALカードで貯めたマイルで松山と石垣島にひとり旅をしていたけど、とんでもない。先週の土日の2日間は、とうとう靴を履かなかったわよ。

実は外をぶっ飛びまわるのも好きだけど、引きこもることの幸せも知っている私。ものすごい売れっ子は別だけど、ライターという仕事をしていれば、たいがいの人は「2週間、何もしていない」という経験をしているのよね。

でも今回は、国ぐるみ、いや、地球規模で引きこもりをしなくてはならない状態。先行きの心配なんかしだしたらキリがない。で、心配に心配を重ねると、なぜかお腹が空くんだわ。「どうなるの？」がいつの間にか「何、食べよう？」にすり替わっている。

農家直送の野菜が送られてきた

そんなタイミングで心優しい知人が、食料を送ってくれた。それがこれ。野菜は茨城の知人からで、農家から直送のもので、まあ、ほうれん草の甘いこと。トマトのうまいこと。葉レタスの香りのいいこと。

それで作ったのが、前にも紹介したけど、YouTuber「とっしーたいちょう」の「ほうれん草と卵の炒め」。

食べきれなかったほうれん草で簡単豆乳グラタン

で、食べきれなかったほうれん草は、さっと茹でで、豆腐のグラタンに投入。これね、ヘルシーに野菜を大量に食べるのに最高の料理よ。

作り方はまずオーブンを200度、20分にしてスイッチオン。この間に木綿豆腐をグシュッグシュと手でつぶす。この日はきのこ類と茹でたほうれん草を混ぜ込んだけど、決まり事はない。あらかじめさっと炒めておいた玉ねぎとひき肉、（レンチンでも可）とか、あまったウインナーとか、カニカマとか、熱を加えて水分が出ないものならなんでもOK。

とにかく豆腐の中に混ぜ込み、顆粒コンソメと塩を適量、パラパラ。平べったいお皿に広げたら、牛乳で溶いた卵をかけ回して、とろけるチーズと、パルメザンチーズをかけて、200度のオーブンで20分。この一皿で食べた～って気になるし、チーズでお腹もちもいいよ。

「誕生日プレゼント」で届いたのは…

ここで止めておけば、私も優秀なダイエッターなんだけどなぁ。

サシがたっぷりはいった、こんなぶっそうなもの（上写真）を、仲良しのUちゃんが「誕生日プレゼント」といってくれたのよ。あれこれの部位をこの写真の5倍ほどの量。さあ、どうする？　いったん、テーブルの上を片づけて、とりあえず落ち着こうと、お茶を飲み、先週から始めた『健康ステッパー　ナイスデイ』という足踏み機に乗る。これ、「1回5分以上、してはいけません」というものなの。

キッチンタイマーでを5分にセットして、スタート。1～2分、全然、余裕。3分、前太ももが張ってきた？　4分、おお、太ももと尻っぺたにもくるわ。あと、30秒、クゥ～、15秒、頑張れ私。

これでコロナ騒動明けにはシュッとした足腰のおばちゃんになる、予定なんだけどなぁ。霜降り牛肉、どうしよう…。

オバ記者（野原広子）

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』（日本テレビ系）に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。