スキンケア

肌のシミを消したいならレバーを!臭みがなくなるおすすめ調理法も紹介

顔色が悪い、シミが多い、吹き出物がある――。これらの悩みを改善してくれる心強い食材があるという。管理栄養士の菊池真由子さんに、健康的な顔色を維持するために欠かせない食材とその栄養価について聞いた。

疲れ顔、老け顔は「鉄」で若顔に!

鶏のレバーがカッティングボードにのっている
写真/ゲッティイメージズ
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「顔が疲れて見えたり、老けた印象を与えてしまう原因には、くすんだ顔色やシミの多さなどがありますが、それを解決してくれる栄養素が鉄です。食品の中でも吸収率のいいヘム鉄を豊富に含んでいるのがレバーです」(菊池さん・以下同)

例えば、顔色の赤みが消えて青黒くなったり、目の下が黒くなるのは、鉄が十分に行き渡らず血行不良となっているから。それを改善するには、適量のレバーを食べ続けることが効果的だという。

◆レバーの栄養素と美肌に効果的な理由

「また、鉄はシミの原因となる活性酸素を消してくれる酵素(カタラーゼ)の材料でもあるので、鉄が不足するとシミもできやすくなってしまいます。シミのない肌を保つためにもレバーは有効な食材と言えます」

レバーに豊富に含まれるビタミンB群も美肌には欠かせない存在だ。

「体内にビタミンB群が十分にあれば、新陳代謝が活発になり、肌細胞も新しい細胞にどんどん生まれ変わります。肌表面が新しい肌細胞で覆われれば、きめの細かいなめらかな肌になるわけです。レバーに特に多く含まれているのが、糖質を分解するビタミンB1と脂肪を燃焼するビタミンB2。適量を継続して食べれば、余分な糖質や脂肪が溜まることによってできる吹き出物もできにくい」

どのくらい食べれば効果があるの?

効果を得るための適量についても菊池さんが教えてくれた。

◆効果を得るためのレバーの適量は?

「1~2週間に1回、80g程度が適量です。貧血が気になる人は3~4回に回数を増やしてもいいでしょう。ただし、レバーはコレステロールが高い食材ですから、コレステロールが基準値より高い人や、高コレステロール血症で服薬中の人は控えてください。それ以外の人は、しっかりとってOK。コレステロールは、肌細胞同士の隙間を埋めて肌から水分が蒸発するのを防いでくれるので、一定のコレステロールをとる方が肌の若さを保てます」

レバーの臭みの原因とおすすめ調理法は?

レバニラ炒めが器に盛り付けられている
写真/ゲッティイメージズ
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“若見え肌”にはレバーが必須とわかっても、あの独特の臭みが苦手な人も多いはず。その臭みの原因について菊池さんはこう解説する。

「レバーの臭みの原因は血の塊です。血の塊を包丁の先で優しく取り除き、牛乳に5分浸して血抜きをすればOK。水に浸けるよりも牛乳の方が臭みをとる効果が高いうえ、ビタミン類の流出も防げます」

◆レバーのおすすめの調理法は?

ペーパータオルで水気をしっかりふき取って調理すれば、においやクセも気にならなくなる。おすすめの調理法については――。

「香味野菜のにら、にんにく、生姜と一緒に、焼いたり炒め煮する食べ方がおすすめ。もちろん、自分で調理しなくても、コンビニやスーパーのレバー串やレバにら炒めで十分です。レバーには鶏、豚、牛とありますが、栄養価はほぼ同じなので種類にこだわる必要はありません」

加熱による栄養価の変化はないが、調理の際は中までしっかり火を通すのをお忘れなく。“レバーは美肌の救世主”と思って、苦手な人も早速トライしてみて!

教えてくれたのは:管理栄養士・菊池真由子さん

菊池真由子先生の顔写真
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管理栄養士・健康運動指導士。NR・サプリメントアドバイザー。日本オンラインカウンセリング協会認定上級オンラインカウンセラー。大阪大学健康体育部(現・保健センター)、阪神タイガース、国立循環器病センター集団検診部(現・予防検診部)を経て、厚生労働省認定健康増進施設などで栄養アドバイザーを務める。ダイエットや生活習慣病の予防対策など、のべ1万人の栄養指導に携わる。『食べても食べても太らない法』(三笠書房・以下同)が10万部超えのヒット。『図解 食べても食べても太らない法』、『食べれば食べるほど若くなる法』、『図解 食べれば食べるほど若くなる法』もベストセラー。

取材・文/佐々木めぐみ

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