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63歳オバ記者、92歳母ちゃんが緊急入院!イケメンの救急隊員に見せた表情は…

「ダイエット成功→リバウンド」を繰り返しているオバ記者。今はリバウンドの真っ只中。なので、今回はダイエットから少し離れて、「母ちゃん」についてのお話。

オバ記者の母ちゃん
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この連載でたびたび取り上げている92歳の「母ちゃん」が、なんと救急車で搬送され、緊急入院することになったという。いったい何があったのか。

* * *

初めて聞いた母の恋バナ

毎週末、弟の手を借りて92歳の母ちゃんとリモート会話をしていたけど、なんとなく気になってね。茨城の実家へ帰ってみたら、母ちゃんは顔色が悪いだけじゃない。表情を失くしている。「腰と尻っぺたが痛くて、腰が持ち上げられねーんだよ」と、やっと口を開いた。坐骨神経痛が悪化して激痛が走るらしい。

ようやく立ち上がり、尺取り虫みたいに前進してベッドに転がり込んで小一時間、爆睡すると、痛みも和らいだようで、なべ焼きうどんを食べ、昔の恋バナを語りだした。

NHKの朝ドラ、『エール』もいよいよ大詰めで、古山裕一の娘、華が、好きな人の戦死を知らされ号泣していた。目の前で唇を尖らせうどんを食べようとしている母ちゃんは、17歳で終戦を迎えたから、華より3~4才年上かしら。

「戦前にいい人、いなかったの?」と私。

「いだっぺな」と母ちゃん。

「(結婚の)約束してたのげ?」

「してだっぺな」

初めて聞く話だ。

「で、その人はどうしたのよ」

「戦死しちゃったっぺな」

「戦死の知らせを聞いて、泣いた?」と聞いたら「泣ぐがい」と即答だった。

「出征するとき、千人針縫って会いに行ったっけがなあ~」と、こっちは思い入れたっぷりに言う。当時のリアル10代は、戦死が別れではなくて、出征の見送りが別れだったんだよね。

救急隊員にシーツごと持ち上げられ

やってきた救急隊員
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そんな話をしているときは、腰の痛みを忘れても、夢想薬には限度がある。朝起きたら坐骨神経痛が悪化してうめいている。「救急車、呼ぶかな」と自分から言うくらいだからよほどのことだ。

到着した若いハンサムな救急隊3人にぐるりと囲まれ、シーツごと持ち上げられた。そしたら母ちゃん、うーれしそうな顔しちゃって、隊員の顔を見てるんだよ。ほんと食えねーバアさんだよ。

今どきだから仕方がないけど、病院の入り口のものものしいこと! 入院の支度一式を持って再び病院に行ったら、ナースステーションでストップ。

「東京のかたはお断り」

体温計測器の前に立つオバ記者
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「東京にお住まいの方は、病棟に入るのを遠慮してもらいたいんですよね」だってさ。

交通手段のない田舎の病院に行くのだってひと苦労なのに、門前払い? こんな思いをしている人が全国にどれだけいるのかしら。

しかし今回、母ちゃんを抱き起こしたり、着替えを手伝ってみて胸を突かれたのはその軽さよ。”チビデブ”で、転がったほうが早いと笑っていたのに、手に残る重さはあっけないくらい。

聞けば食事も一日一食とればいいほうだって。

弟はゆで卵3個ダイエットに成功

オバ記者の弟
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「入院しちゃえばちゃんと食べっぺよな」

11才年下の公務員の弟は、とんかつを頬ばりながら、楽観的なことをいう。こやつ、最近、私がギブアップしたゆで卵3個ダイエットを始めて1kg痩せたんだとか。

「カロリー制限なしならカツカレーにすっかな」と調子に乗るのは、さすがわが弟だわ。

とんかつ
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「50過ぎてカツカレーはねーべ」と止めたものの、最近の私の食生活を振り返れば、揚げ物ばっか。揚げ玉をみそ汁に入れたり、たぬき丼にしたり。

そういえば母ちゃんも天ぷらが大好物だったけど、ここ数年は揚げ物を食べたがらなくなったなぁ…。

オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。体当たり取材が人気のライター。さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。

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