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冷凍ストック活用で時短に!免疫力&美肌力をUP「れんこんとエビのワンタンスープ」【市橋有里の美レシピ】

さわやかな秋の気候に過ごしやすさを感じていたのも束の間。11月になると、朝晩の冷え込みは少しずつ厳しさを増し、街は次第に冷たく乾燥した空気に包まれています。そんな季節の変わり目は、体調不良や肌トラブルに悩まされやすい時期。

レシピを考案した「れんこんとエビのワンタンスープ」を持った市橋有里
写真13枚

そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、風邪予防や免疫力アップ、美肌などに効果的な栄養素を手軽に摂れて、身も心も温まるヘルシーレシピを伝授!

年々、乾燥に敏感になっているライターFが徹底レポートします!

栄養たっぷり!食感までおいしいヘルシースープ

市橋有里がレシピ考案した「れんこんとエビのワンタンスープ」
写真13枚

――れんこんとえび、大好きな組み合わせです!

有里:私も! れんこんの歯ごたえとえびのプリプリ感、たまらないですよね。

――具がたっぷり詰まったワンタンに豆苗やしいたけもはいっていて、いろいろな栄養が摂れそうですね。

有里:はい。今回ご紹介するのは、体や肌を労りたい季節の変わり目におすすめの、ビタミン、ミネラル、たんぱく質、ポリフェノール、食物繊維などをバランスよく摂れる栄養満点のスープです!

――季節の変わり目は気温差が激しいので、汗をかいたり、逆に冷えを感じたりもしますし、最近は朝起きたときに乾燥で喉に違和感があることもあるので、しっかり栄養を摂って体を労れるのはうれしいですね。楽しみです!

《材料》(2人分)

市橋有里がレシピ考案した「れんこんとエビのワンタンスープ」の材料
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むきえび…150g れんこん…50g 長ねぎ…大さじ1 ワンタンの皮…15枚 しいたけ…2個 豆苗…1/4束 鶏がらスープの素…大さじ2
【A】[酒…小さじ1/2 しょうゆ…小さじ1/2 ごま油…小さじ1/2 鶏がらスープの素…小さじ1/2]
【B】[片栗粉、酒、しょうゆ…各小さじ1/2 塩…適量]

《作り方》

【1】 えびは片栗粉と塩(各分量外)で揉み、よく洗う。

【2】 ボウルに【1】のえびを入れ、すりこぎなどでざっくりとつぶし、【B】で下味をつけておく。

【3】 【2】にれんこんをすりおろし、長ねぎ、【A】の調味料を加えてよく混ぜ、ワンタンの皮で包む。

市橋有里がレシピ考案した「れんこんとエビのワンタンスープ」具材
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【4】 鍋に水600ccとしいたけ、鶏がらスープの素を加え、【3】を入れて浮いてきたら豆苗も加えて、できあがり。

穴だらけなのに栄養たっぷり!旬を迎えるれんこんの魅力

れんこん
写真/アフロ
写真13枚

――れんこんって、女性は好きな人が多いですよね。

有里:食感がよくてヘルシーですからね。私もれんこんは大好き! 実家の祖父母が畑で作っていたこともあって、とてもなじみ深く、これからの季節には欠かせない食材です。

――私もれんこんは好きなのですが、天ぷらやはさみ揚げはちょっと手間がかかるし、手軽に作れるものというと、きんぴらくらいしかレパートリーがなくて。今回はワンタンから手作りということで、もっと手間がかかるかと思っていたのですが、意外にあっという間に作れるのですね!

れんこん
写真13枚

有里:はい。えびはすりこぎでつぶして、れんこんは鬼おろしで皮ごとすりおろしてしまえば、あとは餃子のように包むだけなので、手間なく短時間で作れます。ちなみに、皮ごとすりおろすことには、時短になるだけでなく栄養面のメリットもあるのですよ。

――皮にも栄養があるということですか?

有里:その通りです。れんこんの皮には、美肌や風邪予防に効果的なビタミンCや、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれています。

――それなら、断然皮ごと食べた方がいいですね。

有里:とはいえ、サラダやきんぴらなど、見た目にも食感としても皮をむいた方がよい場合もあるので、そこはケースバイケースで。今回のようにワンタンの具やつくねなどに入れるときには、皮ごとすりおろしてしまうのがおすすめです。

「れんこんとエビのワンタンスープ」の具材を混ぜている
写真13枚

――なるほど。皮をむいても、ちゃんと栄養を摂れますか?

有里:もちろん! れんこんは、皮以外にもたっぷりと栄養が含まれているので安心してください。具体的には、ビタミンCとポリフェノールの他にも、食物繊維やカリウム、胃の粘液を保護するはたらきのある成分などが含まれていて、疲労回復や免疫力アップ、美肌、デトックスなどさまざまな効果が期待できます。

――穴だらけの見た目からは想像できないほど、栄養価の高い野菜なのですね。

低脂質で高たんぱくなえびにはアンチエイジング効果も!

えび
写真13枚

――えびは、普段あまり栄養面を気にせずに食べているのですが、美容や健康にメリットはあるのでしょうか?

有里:もちろん、あります! えびは脂質が少なく、たんぱく質が豊富で、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEやカルシウムなども含まれています。

――ヘルシーで栄養豊富な食品なのですね。

有里:はい。他にも高い抗酸化力をもち、美肌や脂肪燃焼促進、アンチエイジング効果などが期待できるアスタキサンチンも含まれています。えびを加熱すると赤くなるのは、このアスタキサンチンの色なんですよ。

えび
写真13枚

――えびにそんな効果があるとは! これからますます乾燥による肌トラブルが起きやすい季節になるので、食べものでも美肌対策をしていきたいですよね。

有里:そうですね。えびもれんこんも栄養満点で美容効果が期待できますし、何よりおいしいので、私はこのスープを作るときには、いつもワンタンをたくさん作って冷凍ストックしています。

「れんこんとエビのワンタン」を作っているところ
写真13枚

――ワンタンを冷凍しておけば、いつでも手軽に栄養たっぷりのスープが食べられていいですね! 私もマネしよう。

有里:ぜひ! これからの季節、温かいスープは何よりのご馳走ですよね。

――はい。体が温まるのはもちろん、おいしく食べながら免疫力アップや美肌、アンチエイジングに効果的な栄養を摂れていると思うと、気持ちまで温かくなりそうです。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!

「れんこんとエビのワンタンスープ」を作っているところ
写真13枚

有里:こちらこそ! れんこんは、すりおろすのではなく刻むのでももちろんOKですが、大根おろしなども普通のおろし金でおろすのとはまったく違うおいしさに仕上がるので、鬼おろしを持っておいて損はないですよ!

ワンタンの冷凍ストックだけでなく、すりおろしたれんこんをストックしておいて、チヂミやハンバーグなどにも活用するのも“アリ”だと思います!

市橋有里がレシピ考案した「れんこんとエビのワンタンスープ」
写真13枚

* * *

コリコリしたれんこんとプリプリしたえびの食感が楽しく、ほっとする味わいのスープは、栄養満点で、寒さや乾燥による不調を感じやすい季節の体を労るのに最適の一品。

えびは食感が残るくらい粗めにつぶし、れんこんは皮ごと鬼おろしですりおろし、おいしさも栄養も逃さないのがおすすめです。

レシピ考案:市橋有里

市橋有里
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いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている。

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