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おでんを15分で賢くリメイク!若返り成分たっぷり「煮込まないブリ大根」【市橋有里の美レシピ】

1年でいちばん寒さの厳しい季節となりました。今年は夜間の外食がしにくい状況もあり、夕食は自宅で鍋や煮込み料理が定番となっている人も多いでしょう。手軽でおいしく、体も温まる鍋ものは最高ですが、続くとマンネリしてしまいがち。

市橋有里がレシピ考案した「煮込まないブリ大根」
写真11枚

そこで、「マラソン界のシンデレラ」と呼ばれた最強美人ランナー市橋有里(いちはし・あり)さんが、旬の食材を使った、アイディアあふれるリメイク美レシピを伝授!

手軽でおいしいのはそのままに、脱マンネリできるレシピが知りたいライターFが徹底レポートします!

おでんに飽きたら迷わずコレ!時短でできるブリ大根

――「煮込まないブリ大根」て、一体どういうこと!?と思ったら、おでんの大根をリメイクするということなんですね。

有里:はい。私は昔から冬場になると、キッチンには継ぎ足し、継ぎ足ししたおでんの鍋が常備されているほど、おでんが大好きで。

――味がしみたおでんの大根って、おいしいですからね。

有里:寒い季節の楽しみのひとつですよね。でも、たまには違う味わいを楽しみたいときや、ちょっとおめかしした大根を食卓に出したいというときに重宝するのが、このレシピです。

市橋有里がレシピ考案した「煮込まないブリ大根」
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――おでんとして楽しんだあとに時短ブリ大根としてもう一度楽しめるなんて、二度おいしいレシピですね。

有里:その通りです。もちろん、美容に効果的な栄養もたっぷり摂れますよ!

――楽しみです!

《材料》(1人分/調理時間目安15分)

市橋有里がレシピ考案した「煮込まないブリ大根」材料
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ブリ…1枚(切り身) おでん大根…1個 長ねぎ…5cmほど ゆず…少々 塩昆布…少々 オリーブオイル…大さじ1

《作り方》

【1】 ブリは塩(分量外)をふって10分ほど置き、キッチンペーパーで水気を取っておく。おでん大根は汁気を取っておく。ゆずは皮を削いで千切りに、塩昆布はみじん切りにしておく。長ねぎは千切り(白髪切り)にして水に浸けておく。

長ねぎ
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【2】 フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、【1】の大根をサッと焼く(焼く前にレンジで加熱して少し温めておいてもよい)。同じフライパンで、ブリをこんがりと焼く。

【3】 器に【2】の大根、ブリの順に盛り付け、水気をよく切った長ねぎ、塩昆布、ゆずを散らしてでき上がり。

若返りのビタミンたっぷり!冬の味覚・ブリの美容効果

――真冬に食べる脂ののったブリって最高ですよね。

有里:はい。魚屋さんやスーパーでブリを見つけると、つい手が伸びてしまうというかたも多いと思います。

ぶり
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――ブリ大根はもちろん、お刺身でも照り焼きでもおいしいですよね。

有里:そこもまた魅力ですよね。今が旬のブリは、良質なたんぱく質をはじめ栄養たっぷりで、美容効果も期待できるんですよ。

――どんな美容効果があるのですか?

有里:まず、高い抗酸化力をもち、若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEが豊富なので、アンチエイジング効果が期待できます。

また、中性脂肪を抑えて血液をサラサラにしてくれるEPAも豊富で、お肌に必要な栄養素が届きやすくなるため、美肌効果が期待できます。

ぶり
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――アンチエイジングは言わずもがな、乾燥やマスク生活で肌のコンディションが気になる時期なので、美肌効果もあるのはうれしいですね。

有里:他にも、脂肪の代謝を促すビタミンB2やカルシウム、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、不足しがちな鉄分なども豊富に含まれています。

――すごい! 旬のうちに、たくさん食べたいと思います。

食べ方いろいろ!胃腸にやさしく、脂肪の分解を促す大根の魅力

――おでんの大根でブリ大根を楽しむって、なんだか贅沢ですね。

有里:リメイクだけど、ちょっとご褒美感のあるメニューですよね。

ぶりとおでんの大根
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――大根はいろいろな食べ方ができますし、ほとんど水分でヘルシーな印象も強いので、冬の食卓に欠かせない存在です。

有里:大根は確かに水分量が多くてヘルシーですが、栄養がまったくないというわけではありません。「アミラーゼ」などの消化酵素が含まれているので、胃腸にやさしく、また、炭水化物の消化を早め、代謝を上げて脂肪の蓄積を抑えるはたらきが期待できます。

――そんな効能があるとは知りませんでした!

有里:大根は酵素が豊富なのが特徴で、発がん性物質を抑える酵素なども含まれているんです。また、大根は根よりも葉の部分にビタミン群や食物繊維、カリウムなどの栄養がたくさん含まれているので、おでんを仕込むときには、大根の葉も必ず炒めものやふりかけにして食べています。

大根
写真/アフロ
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――なるほど! 根の部分でおでんを仕込んで、そのあとはブリ大根にリメイクして、葉っぱもアレンジできたら、余すことなく、いろいろな楽しみ方ができていいですね!

有里:そうでしょう。今年は家で食事をする機会が多いので、リメイクレシピをストックしておくと、時短にもなりますし、変化のある食卓を楽しめておすすめです。

――ブリ大根がたったの15分で食べられるって、ステキですよね。大根を買うとき、1本は多いなって迷うことも多かったのですが、このレシピを知ったらもう迷わず丸ごと1本買って食べきる自信があります。有里さん、今回もステキなレシピをありがとうございます!

ゆず
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有里:こちらこそ! 間違いなくおいしいけれど、ちょっと地味な印象のブリ大根ですが、塩昆布とゆずを散らすことで、華やかに風味よく、ちょっとおめかしした一皿になります。

ブリも大根も今がいちばんおいしい季節ですから、ぜひ作ってみてくださいね。水菜や香りの良い春菊で彩りを添えるのも“アリ”だと思います!

市橋有里がレシピ考案した「煮込まないブリ大根」
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* * *

コトコト煮込んで味がよくしみた大根は、寒い冬の楽しみのひとつ。おでんとして楽しんだあとは、サッと焼いたブリと塩昆布、ゆずと一緒に盛り付ければ、ブリ大根が驚きの時短メニューに。

おうちごはんが続く日々だからこそ、リメイクありきで料理を仕込むのも、マンネリ打破と時短調理のコツといえそうです。良質な脂がのった旬の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

レシピ考案:市橋有里

市橋有里
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いちはし・あり。1977年11月22日、徳島県生まれ。アスリートフードマイスター・料理研究家・ランニングアドバイザー。1999年、世界選手権セビリア大会銀メダル獲得。2000年、シドニーオリンピック日本代表。「マラソン界のシンデレラ」とも呼ばれ、現在はランニングアドバイザーとして女性誌でランニングモデルをするほか、料理イベントをするなど、活躍の場を広げている

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