スキンケア

50代の美容の悩みトップ3はシミ、シワ、たるみ|改善する方法は?専門医が解説

アラフィフになったのを期に、肌のハリが衰え、シミやシワが目立ち始めた…なんて悩みを抱えている人は多いかもしれません。

鏡をみる女性

Ph/Getty Images

加齢や閉経などで体の変化が著しい50代にとって、特に多い美容のお悩みトップ3を、医学博士で銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生に聞きました。美容医療での治療法も紹介します。

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50代から特に多くなる、美容のお悩みトップ3

50代の患者さんのお悩みトップ3は、ずばり上位から「シミ」「シワ」「たるみ」ですね。仕事や子育てなどで忙しい日々を過ごしていて、50代になって一段落、ふと鏡を見たら…なんて気づいてしまうのが、この3つのお悩みなんです。それぞれを詳しく解説します。

シミのお悩み

シミと呼ばれる状態にはさまざまな種類があり、それぞれの性質・濃さなどによって治療法も大きく異なります。シミと思っているものの中には、実は皮膚腫瘍だったということも多いんです。

シミを気にする女性のイラスト

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◆実はシミは若いうちからできている

誰の目から見ても加齢症状が明らかになるのが50代ですが、実は20歳を過ぎたら誰もが薄いシミができ始めているんです。特に、色白の人は20代前半からシミが目立ちやすくなっています。子どものうちにシミが作られるのに十分な紫外線は浴び尽くしているからです。

30代になると目のいい人はシミに気づき始めますが、目が悪かったり、ご自身の肌をあまり気にしていなかったりした人が、「最近になってシミが出てきた」と気になり始めるのが50代なのです。

けれど先ほど述べた通り、シミは20代からでき始めていて、遠目にも見えるようになるのが50代なんですね。すでに進行していたものが浮き彫りとなり、さらに化粧品を使っても隠しきれなくなってしまう、大きな曲がり角が50代といえます。

◆お手入れを怠っていた人は改善の余地あり

シミやくすみ、肝斑、肌のキメ、透明感は角層や表皮状態を表しているものなので、日頃のお手入れを怠っていた人は、皮膚の外側から塗るもので改善することもあります。

例えば、肌のお手入れを何もしていなかったかたは保湿をするだけで、肌がふっくらとして、ツヤが出るんです。うるおいのない肌はぱさついていて透明感がないので、それが改善されることで見た目がよくなります。

◆表皮内腫瘍の可能性も

シミには老人性イボ(脂漏性角化症)と呼ばれる「表皮内腫瘍」も混ざっています。シミの中にはいろんな皮膚病も含まれているんです。

いぼのある肌

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シミ(日光製色素斑)は焦げ茶色に目立ってきますし、老人性イボは盛り上がってくるので、ファンデーションなどでは隠しきれないもの。気になるシミができたときは、CO2レーザーで削るか、ピコレーザーの衝撃波で壊してかさぶたにして取る治療を受けるなど、美容医療機関に相談するのがおすすめです。

シワのお悩み

深いシワがあると、どんなに肌がきれいでも老けて見えてしまいますよね。だんだんと出てくるシワは、美容医療に頼るのがおすすめです。

しわを気にする女性のイラスト

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◆シワは30代から少しずつ発生している!

若い頃は目に見えにくいシワですが、30代からちりめんジワが出てきます。美意識が高く治療を早めに始める人もいますが、仕事や子育てに追われていたら気にしている暇もないですよね。

特に気になるほうれい線や、目の周りのシワは、美容医療機関での治療を始めるのが早ければ早いほど効果があります。50代でも遅くはないし、劇的に改善することができます。

◆美容医療でシワの悩みを解決

表情ジワであればボトックス、深いシワであればヒアルロン酸注入、ちりめんジワであればマシン系の照射治療などを複数組み合わせて施術します。

どれか一つ、では治りにくいです。30代であれば、ほうれい線や目の下のくぼみにヒアルロン酸を入れれば、一度でかなりの効果がありますが、50代となるとたるみによる影響が強くシワは深くなっているので、いくつかの施術の組み合わせが必要になります。

治療は早ければ早いほど老化を遅らせつつ、一回あたりの治療の単価が低くなり、結果もはっきりと出ますよ。

たるみのお悩み

ふと鏡を見たら、頬やフェイスラインに以前よりもたるみが…と思ったときこそ、早めに美容医療機関の受診をおすすめします。

たるみを気にする女性のイラスト

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◆加齢とともに目に見えるたるみの原因

たるみについては、30代あたりから徐々に輪郭が崩れて、顔がたるんでくるもの。それもはっきりと目に見えるのが、シミやシワと同様、50代なんです。

たるみの原因は大きく分けて3つあると言われています。たるみを引き起こすのは、皮膚(角層・真皮・表皮)と皮下組織(脂肪)と筋肉、顔面骨の老化が主な原因です。

◆施術の中で一番難しいのがたるみ!

美容医療でたるみは改善できますが、実は数あるお悩みの中でも、たるみが一番難しいんです。

例えば、ドレープ状にたるんだ目元にヒアルロン酸を注入すると、加齢により肌の中がスカスカになっているために、ヒアルロン酸が思うところにとどまらず、たるみが余計に強調されてしまうことがあるんです。だから、しっかりとプランを練って、皮膚のハリを取り戻して根本を改善させてからでないとヒアルロン酸を注入できません。

ほうれい線やマリオネットライン(口角下のシワ)は頬全体のたるみによって生じるので、土台からしっかり引き上げると、シワが浅くなることもあります。何を施術する必要があるかは、顔立ちや肉付きなど一人ひとり違うので、まずカウンセリングを受けて、任せて安心だと思ったら、少しずつ治療をするのがベストだと思います。

50代は丁寧なセルフケアに加えて、美容医療を

50代になると、セルフケアだけで「シミ・シワ・たるみ」この3つのお悩みを劇的に解消するのは難しいです。

目元にクリームを塗る女性

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40代を過ぎたら、スキンケアを丁寧にした上で、シミやくすみや肝斑(主に頬骨の高い部分に、左右対称に表れるもやもやした薄茶色のシミ)の改善や、透明感やキメのために保湿は必要ですし、紫外線をブロックすることももちろん欠かせません。けれど、一度生じてしまった老化症状を戻すことはできないんです。

出てきたものをどう食い止めていくのか、が問題になってくるので、セルフケアを丁寧にしながら、気になるところがあれば医療機器を使った施術を受けることをおすすめします。

教えてくれたのは:皮膚科医・慶田朋子さん

慶田朋子さん

銀座ケイスキンクリニック院長。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医で医学博士。東京女子医科大学医学部医学科卒業。同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、銀座ケイスキンクリニックを開設。メスを使わないエイジングケアをモットーに医療機器や注射によるナチュラルな若返りに定評あり。食と美容、健康など幅広い知識を持ち、現在は雑誌やテレビでも活躍。著書に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)、『365日のスキンケア』(池田書店)などがある。銀座ケイスキンクリニックHP

構成/イワイユウ

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