趣味・カルチャー

【64歳オバ記者のリアル】“とんかつ沼”にハマった末に「カエル足ダイエット」

バツイチ独身のライター・オバ記者(64歳)が、趣味から仕事、食べ物、健康、美容のことまで“アラ還”で感じたリアルな日常を綴る人気連載。252回目となる今回は、“とんかつ沼”から抜けられなくなった話について。

* * *

「自分のことはわからない」とあきらめている

人はふた通り。「自分のことは自分がいちばんよくわかっている」と、自信を持っていえる人と「自分のことはわからない」とあきらめている人。で、私は間違いなく「自分のことはわからない」ほうだ。

特にカラダ関係がそう。今さっきしたダイエットの決断を、なんでこうも簡単にひるがえせるのか、まったくわからない。こういう人間は絶対に信用しちゃダメだね。

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先日、『あさイチ』(NHK)に出演していた夏木マリさんが「朝はりんごを食べなさい」という歌をかっこよく歌っていたんだけど、マリさんはちゃんと自分をコントロールできる人。

「みなさん、食べ過ぎなんです。朝はりんご一個食べれば充分」とスリムな体で言われたら、「そうだ、りんごだ」と、さっそくりんごを買ってはきたけけど、あれから3日たつけど今のところ、台所でオブジェになっている。

いえね。食べようと、手を伸ばすのよ。でも包丁にまでは手が出ないなんだよ。りんごは嫌いじゃないけど、食の歓びがない。朝からシュワシュワと咀嚼したいかというと、それほどじゃない。そんなことを考えているうちに、口の中はりんご味でいっぱいになって、すっかりイヤになっちゃう。

それがどうよ。先日、久しぶりに議員会館にアルバイトに行ったんだけど、サラダバーが目的で地下食堂へ行きメニューを開いたら、体の奥から、「かーつ、かーつ」という声が聞こえた気がしてね。選択肢はかつカレーか、かつ定食か、さあ、どっち? 結局、かつ定食に。

「次のとんかつ」に手を伸ばし…

いったん悪事に手を染めたら、2回目は簡単、ていうか、ちょっとしたストレスですぐにやるんだってね。「再犯率」という言葉が頭をよぎる間もなく、私は次のとんかつに手を出していたの。

茨城の実家の93歳の母親は去年の秋から何度目か入退院をくり返しているんだけど、「危篤だってよ」と茨城に住む弟からうわずった声で電話がかかってきたのは初めてのこと。慌てて駆けつけたものの、入院先の病院には入れず、「何かあったら連絡します」と言われて追い返されたの。

とんかつ
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で、弟の家で待機することになったんだけど、病院からの電話はない。夜になって行きつけの筑西市幸町のとんかつの名店『館』に入ったら、ただのとんかつでは気が済まなくなったの。

で、大男の靴底くらいの大きさの特上ロースかつを、これまた私といい勝負のデブ弟と「わげっか?(分けるか)」と顔を見合せて注文。で、11歳年下の弟より多めに食べたのは私。

YouTubeで見つけた動画『ベッドで-10kg』

いやいやいや、いくらなんでもマズイでしょ。このあたりで“とんかつ沼”から這い出さないと、ますます深みにハマることになるのは目に見えている。でも、この大嘘つき女の「二度としません」だの「今度こそは」なんて聞いちゃいられない。

で、深夜。入院している母の様子を知らせる電話を気にしつつ、ぱんぱんに張ったお腹を撫でながら、YouTubeを見ていたらある動画に目が止まったの。『ベッドで-10kg』って、なんてステキなんでしょ。カエル足にして動かすだけでダイエットになるんだって。

そういえば以前、「ベタっと開脚」を体験して、成功したことを思い出した私。寝ながらなら、続きそう。いや、続けてみせるわ。

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さっそくやってみたら、寝ながら40秒脚を動かしたら、10秒休んで全部で10分のエククサイズなんだけど、これ、いいかも。

何がいいってトレーナーの声よ。落ち着いていて、体育会系のオラオラがまったくなくて、寝る前にちょっとやるかという気にさせてくれるんだわ。

それとカエル足にして動くと、体がぽかぽかしてきて燃焼が実感できるの。

幸い、茨城の母は復活して月曜日には退院することになった。ご飯も食べているんだって。「あれ、まだ太ったなや」と言われないよう、がんばっぺ。

オバ記者(野原広子)

オバ記者イラスト
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1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。一昨年、7か月で11kgの減量を達成。

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