不調改善

めまいや立ちくらみの悩みに。薬剤師が教えるタイプ診断&おすすめ漢方薬

病院に行っても原因不明で治らないめまいに悩んでいるのなら、漢方薬を試してみるのも1つの手段です。

両手で頬杖をついている女性
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漢方の考え方では、めまいのタイプに応じた漢方薬を用いることで、めまいの予防や緩和に役立つ可能性があるといわれています。

そこで、薬剤師の道川佳苗さんから自分に合う漢方薬を知ることができるセルフチェックリストを教えてもらいました。


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「めまい」の症状と原因

めまいは以下のような病気によって起こることもあるので、まずは鑑別が必要です。

歪んだ視界のイメージ
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・メニエール病
・突発性難聴
・内耳炎などの耳の病気
・脳の病気
・うつ病などの精神的な問題

めまいが続くようであれば耳鼻科や神経内科、脳外科などを受診し、原因となる病気がないか検査することが必要です。それでも明らかな原因が見つからない場合は、漢方薬で対処できる場合があります。ここでは、漢方薬で対処できるめまいについて、お話しします。

めまいには、以下のようにいくつかの種類があり、めまいと同時に吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。

・グルグルと目が回るような「回転性めまい」
・体がフワフワとふらつくような「浮動性めまい」
・立ち上がったときにクラっとくる「立ちくらみ」

漢方医学では、めまいは主に「水(すい)」(体の血液以外の液体)がたまり、流れが滞っている状態の「水滞(すいたい)」が原因と考えます。その他にも、「血(けつ)」や「気」の異常が関係しているめまいもあります。

あなたの「めまい」はどれ?タイプ診断

自分のめまいの原因を知るために、チェックリストでタイプを診断してみましょう。

水滞タイプ

以下のチェック項目に当てはまる人は、「水滞タイプ」の可能性があります。

・むくみやすい
・舌の縁に歯型がついている
・悪天候時に頭痛やめまいが悪化する
・起床時や午前中に調子が悪い

「水」が体の一部に偏っていて、流れが停滞している状態を「水滞」といいます。水が偏っている場所が頭であればめまいや頭痛などが起こり、全身であればむくみという形で現れると考えられています。

瘀血タイプ

以下のチェック項目に当てはまる人は、「瘀血(おけつ)タイプ」の可能性があります。

・のぼせることがある
・肩こりや頭痛がある
・便秘がちである
・目の下のクマやアザができやすい

「血」の巡りが悪い状態を「瘀血」といいますが、瘀血の状態であると、気の巡りも乱れていることが多く、気が逆流し上に突き上がるためのぼせを伴うめまいが起こりやすいと考えられています。めまいのほかにも、頭痛や肩こりなどの症状を伴うことが多いです。

気虚タイプ

以下のチェック項目に当てはまる人は、「気虚(ききょ)タイプ」の可能性があります。

・胃腸が弱く疲れやすい
・午前より午後になるとふらつくことがある
・仕事終わりにめまいが起こる
・頭重感がある

体中を巡るエネルギーである「気」が不足した状態を「気虚」といいます。気虚は言い換えるとパワー不足ともいえるので、午後になりパワーが切れるとふらつくなどのめまいの症状が出やすくなります。

タイプ別・めまいのお悩みを改善する漢方薬

漢方薬は症状の根本改善以外に「体質の改善」にも使われる、自然由来の医薬品です。症状を抑え込むのではなく、体質を改善することで原因不明のめまいにも効果を発揮することがあります。いくつかある、めまいに効く漢方薬をタイプ別にご紹介します。

木のスプーンにたくさんの小さな種がのっている
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水滞タイプにおすすめの漢方薬「五苓散」

五苓散(ごれいさん)は、「水」のバランスを整える漢方薬です。利尿作用のある生薬で構成されており、水分の循環をよくして、からだに余分にたまった水分を排出してくれます。

→「五苓散」について詳しく知る

瘀血タイプにおすすめの漢方薬「桂枝茯苓丸」

桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)は、「血」の巡りをよくする漢方薬です。体力が中くらいでのぼせやすい人に適しています。のぼせを伴うめまいの改善に役立つほか、月経異常や更年期障害にも用いられます。

→「桂枝茯苓丸」について詳しく知る

気虚タイプにおすすめの漢方薬「半夏白朮天麻湯」

半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)は、めまいやふらつきに効果のある生薬が配合されているほか、消化機能を整える生薬や滋養強壮に効果のある生薬も含まれています。冷え症で胃腸が弱い人の、めまいや頭重感の改善に役立ちます。

原因不明のめまいには漢方薬を試してみて

めまいの背景には耳や脳の病気などが隠れている場合がありますが、めまいやふらつきに悩む人の多くは明らかな原因が見つからないことが多いです。そのような場合には、漢方で体質を改善することで、めまいも改善されることがあります。

Ph/AC Photo
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漢方薬は自分の体質やタイプに合ったものを選ぶことにより効果が発揮されるので、まずは専門家に相談することをおすすめします。クリニックや薬局に行くのが面倒という人には、「あんしん漢方(オンライン個別相談・AI漢方)」のような、スマホで気軽に頼めるサービスを使うのもおすすめです。

教えてくれたのは:薬剤師・道川佳苗さん

道川佳苗さん
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みちかわ・かなえ。漢方薬・生薬認定薬剤師。調理師。薬膳アドバイザー。大学卒業後、薬局にて従事し服薬指導をする中、病気の予防、健康維持には食育が大切であると感じ、服部栄養専門学校で調理技術、栄養学を学ぶ。現在はweb上で健康相談や薬膳や漢方に関する情報発信をしている。
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