エンタメ・韓流

【大塚寧々 ネネノクラシ#6】泳げない私、でも大好きなシュノーケリング

女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。

第6回は「シュノーケリング」(撮影/LUCKMAN)
写真2枚

第6回は、「シュノーケリング」について。

* * *
夏といえば、私の楽しみはシュノーケリングだ。今年も行けそうにないですが…。

こんなにシュノーケリングが大好きなのに、自分がいつ初めてやったのか全く思い出せない。だいたい私は基本的に泳げないのだ。いや、正確にいうと、顔をつけて泳ぐのが苦手。あれ、でもシュノーケリングは顔を水につける。ん? そうだ、息継ぎが出来ないんです。というか、下手です。ずいぶん前に旅行に行ったとき、水泳部だった夫にホテルのプールで特訓してもらったが、結果…やっぱり出来ませんでした。

息子も小さい時にスイミングスクールに通っていたので、スイスイ泳ぐ。二人がスイスイ泳ぐなか、私は顔をつけずに、バタバタしている感じだ。疲れるので、だいたいいつもスイスイ泳いでいる夫のそばに行き、肩をつかんでひっぱってもらう。が、「重い。重い」と言われ、すぐに逃げられてしまう…。

ウミガメを発見!息子に知らせようと指さしていると…

それでもなぜか、シュノーケリングは出来る! ライフガードをつけているからか…。海面に浮かびながら、透明な水の中、綺麗な色の魚を見たり、珊瑚を見たりしているのは最高に楽しくて気持ちがいい。

沖縄でシュノーケリングをしたときの1枚(撮影/大塚寧々)
写真2枚

あれは、沖縄だった。息子も一緒に泳いでいたとき、なんと、ウミガメが近くを泳いでいた。びっくりして嬉しくて興奮した私は、すぐに息子に知らせようとふがふが言いながら、一生懸命指さしたりしていたら、逃げていってしまった。息子も見る事が出来たらしいが、「お母さん、騒ぐから」と言われてしまった。「すみません」。まるで親と子供が逆である。

ある時は友人が水中スクーターを持って来た。初めて見た私は大興奮だ。聞くところディスカウントショップで3万円くらいで買ったらしい!

手に持ってスイッチを押すと、頑張って泳がなくても、ひっぱってくれる。なんて素晴らしいんだ! こんなに楽しいことあるだろうか。しかし、あっという間に子供に独占されてしまった…。

子供といえば、小学生の時、浜にあがって、「早くウェットスーツ脱いで着替えなさい」と言っているのに、いつまでたってもやろうとしない。何してるのかとふと見たら、大変な事になっていた! ウェットスーツにホースで水を入れて、遊んでいる。ウェットスーツに水を入れると、当たり前だが下の方に水がたまり、別の生き物みたいなすごくおもしろい格好になるのである。それでピョンピョンしている。もう大笑いだ。子供の無邪気で心から楽しそうな顔!

笑いすぎでお腹が痛かった。楽しい思い出ばかりのシュノーケリング。本当に行きたい。

◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。

▶【ネネノクラシ#1】「太極拳」

▶【ネネノクラシ#2】「愛犬モチ」

▶【ネネノクラシ#3】「母の味」

▶【ネネノクラシ#4】「キャンプ」

▶【ネネノクラシ#5】「虫問題」

→大塚寧々さんが美、健康、ファッションを語ったインタビューはコチラ

関連キーワード