不調改善

眼精疲労を和らげる「眼圧リセット」|美容にもおすすめのマッサージ法を紹介

新型コロナウイルスの流行をきっかけに、テレワークや動画の視聴時間、スマホの利用時間が増加した人も多いのではないでしょうか。PCやスマホを見続けていて、目が疲れていませんか?

目が疲れている女性

コロナ禍では目が疲れることが多い(Ph/Getty Images)

目の疲れが続き眼精疲労になると、体にさまざまな支障をきたす恐れがあります。それを防ぐべく、体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰の骨格矯正士・清水ろっかんさんの著書『眼圧リセット』(飛鳥新社)から、目への負担を軽くでき、さらに美容効果も期待できるうれしいマッサージ法を紹介します。

「眼圧リセット」マッサージの効果とは?

一時的な目の疲れならば睡眠で解消されることもありますが、疲れが続いて眼精疲労になると、視力の低下や目の痛みはもちろん、頭痛や肩こり、体の歪みなど、全身へ悪影響をもたらしてしまいます。さらに、近視が進むと、失明の恐れがある緑内障になってしまうことも。

清水さんが約40年かけて培ったメソッドによれば、眼球内の圧力である「眼圧」にアプローチすることで不調を遠ざけることができるそうです。

眼圧とはどんなもの?

眼圧とは、眼球の中の圧力のことで、まぶたを閉じて眼球に触れたときに感じる、風船のような弾力のことです。これがないと、目に弾力がなくてフニャフニャになり、眼球に入ってきた光が正しく像を結ぶことができなくなります。

目が疲れると、眼球内に満ちている房水がうまく循環しないため、房水の量が正常に保たれずに眼圧が上がります。眼圧が高い目は、風船が膨らみすぎて今にも破裂しそうな状態のようなイメージで、視神経が圧迫されてトラブルが起こりやすくなるのです。すると、視界がぼんやりしたり、目の奥に痛みが生じたり、充血しやすくなるそう。

だからこそ、眼圧が改善すれば、目のあらゆる不調が整い、視力アップや緑内障予防にとどまらず、ドライアイ、老眼、近視など、さまざまな不調へ効果的なアプローチができるのです。

マッサージをする理由は?

それではなぜ、眼圧が異常になってしまうのか。たとえば、目から近いところを見る作業が続いた場合、目のピントは同じところに固定されます。すると、眼球の内部の毛様体という筋肉や、眼球付近の筋肉は緊張してしまいます。その緊張がさらに続くと、眼球が圧迫されるためです。

だからこそ、毛様体や目の周りの緊張をほぐす、マッサージが必要だということ。清水さんの「眼圧リセット」マッサージでは、顔の表面に触って皮膚を伸ばしながら、その奥にある眼窩(がんか、頭蓋骨にある、眼球を入れるポケット)や筋膜などにアプローチして、目の周囲の筋肉群に働きかけます。さらに血液の循環もうながされて、自律神経も整うそうです。

マッサージで美容にうれしい効果も!

清水さんによると、疲れ目で眼窩がくぼむことによって、血流が圧迫されて、目の下にクマができ、老けて見える原因になってしまうそう。

そして、疲れ目は老けて見えるだけでなく、眼精疲労や、それを起因とした頭痛も起こって、かなり厄介な事態に…。けれど、そういったお悩みもマッサージで解消できるそうです。

「眼圧リセット」1分でできる準備マッサージ

まずは目や頭をほぐして、気持ちよさを体感できる準備マッサージから。頭の緊張をゆるめて、リラックスしましょう。

リラックスできる側頭骨ほぐし

眼圧リセットマッサージ

【1】両方の手のひらを、軽く側頭骨(こめかみの斜め上)に置きます。

眼圧リセットマッサージ

【2】頭の頂上に向かって肌を伸ばすような感覚で、両手で側頭骨を押し上げます。両ひじを机などの平面につけて行うとラクにできます。

眼圧リセットマッサージ

【3】両手の指先の向きを少し斜め後ろにずらして、【2】と同様に、側頭骨を再度押し伸ばします。

眼圧リセットマッサージ

【POINT】

こめかみは、骨が薄い急所なので、押さないように注意。

「眼圧リセット」目の機能を改善して美容効果もあるマッサージ

準備マッサージで頭のまわりをほぐせたら、次は目にもっとアプローチできるマッサージをしてみましょう。眼窩を押し広げて歪みをリセットすることで、目の機能改善が期待できる上に、ぱっちりと大きな瞳になって、小顔効果もありますよ。

小顔になり、ほうれい線も解消できる頬骨ほぐし

眼圧リセットマッサージ

【1】両方の手のひらを、親指が下になるようにして頬骨に当てましょう。頬の出っ張ったところに母指球が当たるようにすると◎。

眼圧リセットマッサージ

【2】頬骨を押し広げるように、顔の後ろ側へじっくりと圧力をかけます。気持ちよくできたら、次に力を加える方向を少しずつ上へ変えてみましょう。

【POINT】
母指球を使えば力が分散されずに圧を加えられるので効果的。手の力が入りにくいと感じる人は、両ひじを机などにつけて行うと、弱い力でもラクにマッサージができます。また、手の向きが違うと、力が伝わらず効果がダウンしてしまうので、必ず頬骨に手のひらが当たるようにしましょう。

マッサージを行うときの4つのコツ

コツを知っておくと、安心してマッサージを行えるもの。4つのコツをおさえれば、セルフマッサージでも十分な効果が期待できます。

【1】マッサージは合計約1分を目安に。1分続けて行っても、15秒を4回行ってもOK。
【2】立った姿勢でも、座った姿勢でもOK。
【3】わずかな強さでいいので、圧を掛け続ける「持続圧」を心がけましょう。痛みが少ないほうが、無理なく続けることができます。
【4】入浴中の浴槽の中で行うのもおすすめ。全身の血流が良くなっている状態なので、効果がアップします。

清水さんの著書『眼圧リセット』には、目の不調がすっきり整うという他の簡単なマッサージが多数紹介されています。

撮影:片桐圭/モデル:伊藤みく

教えてくれたのは:骨格矯正士・清水ろっかんさん

体幹整体サロン「ろっかん塾」主宰。明治大学柔道部在籍中よりさまざまな整体術を学び、独自理論を確立する。40年以上にわたり、骨格矯正による美容メニューを次々に開発。その高い技術力によりゴッドハンドとも言われ、有名モデルやタレントが撮影前に「小顔矯正」するための駆け込み寺としても有名に。また、「眼圧リセット」がメディアでも取り上げられ話題に。プロのセラピスト向けに「ろっかん式」の技術提供なども行っている。ベストセラー『バンド1本で小顔になれる!』(フォレスト出版)ほか、著書多数。

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