マネー

レディースデーだけじゃない!映画をお得に見る方法をお金のプロが解説

家族で映画を見ている
サービスデーや会員サービスを駆使して、映画を観たい日にお得に観る!(Ph/photoAC)
写真6枚

映画館で映画を観るならレディースデーに、という人も多いのではないのでしょうか。水曜日に実施されていることが多いレディースデーですが、それ以外の日もお得に映画を観たいですよね。そこで、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんに、お得に映画を楽しむ方法を教えていただきました。

* * *

毎日のようにある映画館のサービスデー

ご存じのかたも多いと思いますが、多くの映画館で起用されている割引サービスが「ファーストデー」。毎月1日は、一般料金1800〜1900円の鑑賞料金が1100〜1200円になります。なお、12月1日は映画の日として、1000円で観ることができる映画館もあります。

映画を見ているカップルのイメージ写真
レディースデー以外にもサービスデーがたくさん!(Ph/photoAC)
写真6枚

レディースデイはもう古い?

映画館ごとのお得な日もチェックしてみてください。例えば、TOHOシネマズは毎週水曜が「TOHOウェンズデイ」(誰でも1200円)に、109シネマズなら毎週水曜の「109シネマズデイ」(誰でも1200円)と毎週月曜の「ペアマンデイ」(同時刻、同一作品に限り、2名2800円)、松竹マルチプレックスシアターズでは毎月20日が「SMTデイ」(誰でも1200円)と、水曜に多かったレディースデイも今や性別関係なく割引の対象日になっている映画館が多いです。また、イオンシネマは「ハッピーマンデー」として、毎週月曜は誰でも1100円になっています。

割引日以外でお得になる条件は?

TOHOシネマズ以外の上記の映画館では、夫婦のどちらかが50歳以上の場合にペアで2200〜2400円になる「夫婦50割引」があります。20時以降の上映が割引になる「レイトショー」なら、TOHOシネマズと109シネマズは1400円、松竹マルチプレックスシアターズが1500円、イオンシネマは「ハッピーナイト」として1300円に。そのほか、平日の午前中1回目の上映が、イオンシネマでは1300円で観られます。

60歳以下でもシニア割引が受けられる映画館も

ちなみに、多くの映画館のシニア割引は60歳以上が対象ですが、イオンシネマの場合は「ハッピー55」として55歳以上が対象になります。

映画館の会員カードは作った方がお得

映画館のポイントカードは持っていますか? 年会費や入会・発行手数料がかかってしまいますが、それでも年に何回か映画を見に行く人なら、作った方がお得です。

映画館の椅子と飲み物、ポップコーン
お得に映画を楽しむためにチェックしておきたいことは?(Ph/photoAC)
写真6枚

会員制サービスを活用

映画を6回観たら1回無料になる、TOHOシネマズの「シネマイレージ」(入会金500円、更新料300円)や、松竹マルチプレックスシアターズ系列で使用できる「SMT Members」(カード発行手数料100円 ※WEB入会は無料)、109シネマズの「シネマポイントカード」(入会手数料1000円)など、会員制のサービスもあります。

会員カードのメリットはポイントだけじゃない

有効期限内(6か月や1年に設定されていることが多い)に6回も観ないから、これらの会員カードは不要という人も多いでしょう。しかし、持っているだけでも対象の曜日が割引になったり、次回鑑賞で使えるクーポンをもらうことができたりします。

「シネマイレージ」「シネマポイントカード」なら毎週火曜が1200円、「SMT Members」ならリピーター割引で1200〜1300円で観られるクーポンに加え、好きな映画が1000円で観られる誕生日クーポンももらうことができます。「SMT Members」はWEB入会なら無料で作れますから、まさに“作らなきゃ損”なカードと言えます。

会員カードを賢く使えば、お得に映画を観ることができるんです。

→「TOHOシネマズ」の公式サイト

→「松竹マルチプレックスシアターズ」の公式サイト

→「イオンシネマ」の公式サイト

携帯会社の会員サービス「キャリア割引」も見逃せない

活用できていない人も多いのが、携帯電話会社が自社のサービスで行っている「キャリア割引」。契約している会社以外のサービスでも入会できるので、気になるサービスがあればチェックしてみてください。

映画館のイス
映画館のお得術をお金のプロが紹介(Ph/photoAC)
写真6枚

キャリア割引でお得な曜日が増える!

たとえばTOHOシネマズは、「auスマートパスプレミアム」会員なら毎週月曜日の鑑賞料金が1200円に。同じように「dポイントクラブ」の会員を対象にした「ドコモチューズデー」ではイオンシネマで毎週火曜に1100円で鑑賞でき、ソフトバンク携帯電話のオプションサービス「とく放題(M)」による割引チケット購入権など、各社割引サービスが用意されています。

水曜は毎週予定があって映画を見に行けないという人も、映画館に行きやすい曜日が合えばお得に映画を観ることができます。

金券ショップは期限が迫ったものが狙い目

映画の前売り券や鑑賞券が販売されている金券ショップ。1300〜1500円くらいが相場なので、割引が効かない日に映画を見たいなら立ち寄ってみてはいかがでしょうか。期限終了日の近いものは、安く販売されていることが多いです。ただし、常に観たい映画のチケットが販売されているわけではないので“あったらラッキー”くらいの気持ちで覗いてみましょう。

株主優待券のイメージ写真
金券ショップでは、株主優待券にも注目!(Ph/photoAC)
写真6枚

また、東映や東京テアトルといった所定の映画館で利用できる株主優待券が売られていたら、それも狙い目です。これらにも利用期限があるので、期限近いものかつ利用できる映画館があり、見たい映画があればお得に観るチャンスです。

また、先にチケットを買ったのに近くの劇場では観たい映画をやっていなかった、ということもあるので、購入前に上映スケジュールをチェックするのはマストです!

※情報は2021年10月現在のものです。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
写真6枚

節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

●株主優待券の活用術|株主じゃなくてもOK!航空券が半額、電車賃が40%オフも

●『マスカレード・ナイト』主演の木村拓哉、コミカルからシリアスへ映画のトーンをガラリと変える存在感

関連キーワード