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久本雅美が目指す「生涯現役」 毎朝ストレッチ、オフの時間もボイトレや整体で自分磨き

今年で芸能生活40年を迎えた久本雅美さんにインタビュー
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今年で芸能生活40年を迎えた久本雅美さん(63歳)。バラエティー番組などで見せる生き生きとした姿は、年を重ねても変わりません。11月には、自身の生活を振り返りながら楽しく生き抜くヒントをまとめたエッセイ『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)を出版。そんな久本さんに、前向きに生きるコツや、コロナ禍での変化などを聞きました。

朝のルーティンで、心身ともに気合を入れる

笑顔と快活なトークが印象的な久本さんも、気分が落ち込むこともある。それを振り払う朝のルーティンがあるという。

久本雅美さん
久本さんの朝のルーティンとは?
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「私だってイヤなことがあると目覚めが悪いし、疲れちゃって起きたくないとか、いろいろ思うよね。でも朝起きて“よし、今日も頑張ろう!”と決意するだけでも、1日が変わると思います。私は窓から見える富士山に向かって深呼吸しながら“なんて気持ちのいい朝なんだろう”とポジティブな気持ちに持っていきます。

ルーティンとしては、朝起きたら水を飲んで軽くストレッチをして、5分ほどお風呂に浸かります。全身の血行を良くすることで、心身ともに気合が入るでしょ。特に年齢を重ねてからは、朝の“立ち上げ”を大切にしています」(久本さん・以下同)

久本雅美さん
後悔は語学の勉強をしてこなかったこと
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英語の勉強をしておけばよかったと後悔

親の反対を押し切り、22歳で大阪から上京して劇団に入団。走り続けて今年、芸能生活40 年を迎えた。「生涯現役で仕事を続けていきたい」としながら、後悔していることも。

「英語とか、語学の勉強をしておけばよかった。趣味も持たずにここまで来ちゃった。26歳で劇団『WAHAHA本舗』を立ち上げて、軌道に乗せることに必死だったからね。新型コロナの流行で自粛生活が続いたので、空いた時間で英語を勉強してみたんだけど、60歳を過ぎるとなかなか覚えられない(苦笑)」

「やりたいことがわからない」と悩んでいる人は「勝ち組」

精力的に仕事をこなすため、オフの時間はメンテナンスに時間を費やしている。

久本雅美さん
60歳を過ぎてから週1でパーソナルトレーニングを始めた
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「女優さんはきれいな体系をキープして、みんな美ボディですごいよね。私も体磨きを早くからしておけばよかったなあ。でも、生涯現役でいたいと思って、60歳を過ぎてから週1でパーソナルトレーニングに行っています。だいたい先生にマッサージしてもらって終わるんだけど(笑い)。整体も欠かせませんよ。ボイストレーニングも58歳ころから始めました」

若いころから続けていてよかったことは、やはり舞台。

「なにかをやり続けることは財産になりますね。私の場合は舞台に立ち続けたこと。テレビの仕事が忙しくなった時、舞台を少し休んでもいいんじゃないかと悩んだこともあったけど、劇団が根幹。仲間がいるからこそだけど、劇団を存続し続けていたことは、私にとって大きなエネルギーになるし、自信にもなっています。アドリブ力や創作力は、テレビの仕事にも活きています」

久本雅美さん
舞台が根幹であり、エネルギーの元
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コロナ禍での舞台に泣きそうになった

生きがいである舞台は、コロナ禍によって中止や延期になることもあった。昨年5、6月に開催予定だったWAHAHA本舗の全体公演『王と花魁』は1年半延期された。今年10月からスタートし、12月まで全国14か所をまわっている。

「初日の舞台は幕が上がって、たくさん集まってくれたお客さんを見て泣きそうになりました。いままでも感謝はしていたのですが、新型コロナの第6波が来るかもしれないと予断を許さないなか、時間とお金とお心を使ってきてくださることに対して、涙が出る思いです。ここまで続けられたのは、みなさんのおかげだなということをつくづく実感しました」

久本雅美さん
1年半延期された舞台の幕が開いたとき、涙が出る思いだった
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とことん悩みと向き合ってみる

久本さん自身は打ち込めるものを見つけたが、「なにがやりたいのかわからない」と悩んでいる人に、「すでに勝ち組、自信をもって!」と励ます。

「前に進みたいと悩んでいるのですから、自分に向き合って悩み抜いたら、やりたいことが見つかるはずです。私も20代で劇団を立ち上げたけれど、最初からうまくいったわけではありません。悩んでいる自分を認めて、とことん悩みと向き合ってみる。うまくいかなくても、誠心誠意ぶつかることに無駄はありません」

久本雅美さん
とことん自分に向き合えばやりたいことが見えてくるはず!
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人生のゴールが見え始めても、あえて終活はしない

長いキャリアを持つ久本さんでさえ、常に順風満帆とはいかない。コロナ禍によって舞台の仕事が一時的に縮小し、ライフスタイルが変化した。

「劇団の仲間や友達と飲みに行くのが楽しみだったのに、それができなくなったから酒量が減りました。体のためにはよかったかもしれない(笑い)。時間にゆとりができたから、好きなドラマを観ながらぼーっとする癒しの時間も生まれました。ジャンルはもちろん、恋愛です。クールが長いので手を出さなかった韓流ドラマも一気見しました!」

コロナ禍でのステイホーム中は韓流ドラマを一気見! 癒しの時間が生まれた
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理想のお葬式はある

60歳を過ぎて人生のゴールが見え始めたという久本さんは、それでも、あえて終活はしないと話す。

「まだ結婚もあきらめていないしね(笑い)。70代になったらどんなお笑いができるのかなって、ワクワクしているくらいだもの。ただ、理想のお葬式はあります。明るい音楽や、私がお笑いをやっているときの写真や映像を流してもらう。しんみりするんじゃなくて、最後までみんなに楽しんでもらいたいな」

◆お笑いタレント・女優・久本雅美さん

久本雅美さん
お笑いタレント・女優・久本雅美さん
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1958年7月9日生まれ。大阪府出身。佐藤B作主催の『劇団東京ヴォードヴィルショー』を経て、1984 年に演出家の喰始、柴田理恵らと劇団『WAHAHA 本舗』を結成する。『秘密のケンミン SHOW 極』『ヒルナンデス!』(共に日本テレビ系)など、舞台のみならず、テレビ、映画、CMなどで幅広く活躍中。今年11月、明るく生きる82のヒントを書いたエッセイ『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)を出版。

久本雅美さん
エッセイ『みんな、本当はおひとりさま』(幻冬舎)発売中
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撮影/浅野剛 取材・文/小山内麗香

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