冬季うつからくる過眠・過食には漢方もおすすめ
食事や生活習慣に気をつけているのに冬季うつの症状に悩むようであれば、のむだけでいい漢方薬もおすすめです。漢方薬は抗うつ薬以外の選択肢として、心療内科や婦人科でもうつの治療に用いられています。
漢方薬は臓器の機能を高めることで体内時計のリズムを整え、冬季うつを改善します。根本的な改善をはかるので、冬季うつによる過眠や過食などの症状を抑えるだけではなく、不調の起こりづらい健康な体を目指せるのです。
冬季うつによる不調におすすめの漢方薬2つ
・柴胡加竜骨牡蛎湯（さいこかりゅうぼつれいとう）
不安や緊張などの神経過敏を抑え、自律神経のバランスを整える漢方薬です。睡眠の質を高める働きが期待できます。
・加味帰脾湯（かみきひとう）
不眠や不安、イライラ、胃腸症状に対して使われる漢方薬です。疲労や季節の変化などのストレスにより低下した消化器の働きを助け、精神症状を緩和させるよう働きかけます。
漢方薬を始めるときの注意点
漢方薬はその人の体質に合っていないと、よい効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるために、漢方に詳しい医師や薬剤師に相談するのが安心です。
生活習慣の改善や食事の工夫、漢方薬などさまざまな手段から自分に合ったものを取り入れ、冬季うつの症状を改善して、毎日を快適に過ごしましょう！
◆教えてくれたのは：管理栄養士・小原水月さん
写真7枚
おはら・みづき。管理栄養士。ダイエット合宿所、特定保健検診の業務に携わりのべ600人以上の食事と生活習慣をサポート。自身が漢方薬を使用して体調回復した経験から、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。あんしん漢方（https://www.kamposupport.com/anshin1.0/lp/）などで執筆中。