家事・ライフ

「部屋の片付けで物を捨てる必要はない」――5000軒超の家を見てきた片付けのプロが辿り着いた結論

片付けをするのに“捨てない”理由

「これはいる、これはいらない」と判断しながらやっていると、時間がかかりすぎてしまいなかなか思うように部屋が片付かないだけでなく、「これもいらない!あれもいらない!」と勢いで、必要なものまで捨ててしまうこともあり、いつまで経っても片付かないスパイラルから抜け出せない家を多く見てきたという古堅さん。

捨てて空いた場所はまた埋まってしまう

本質的な片付けができず、捨てて空いただけのスペースには、他のものが増えて結局また何かで埋まってしまうということも。

雑然とした物置部屋
Ph/『週末ビフォーアフター 第54話片付けレスキュー なんでリビングで寝てるの?お宅訪問で衝撃の事実発覚!!』より
写真9枚

「捨てただけだと、満たされなくて何か買っちゃう。何かをあきらめて片付けるんじゃなくて、今やるべきことに集中して向き合うために、埋めたり、寄せたりするというのが今の私のやり方。一度更地にして空間が見えると、必要なものが見えるようになるんです」

今やるべきことのための部屋作りを

今やるべきこと、未来のために残しておきたいものを整理することが、物置部屋を作る目的です。

「急いで捨てなくていいんですよ。捨てたくないけれど今は使わないというものは、いったん物置部屋に置いて、いらないと思ったときに捨てたらいいんです」

◆教えてくれたのは:幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザーの古堅純子さん
写真9枚

幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザー。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャーの資格を所持。1998年、老舗の整理収納サービス会社に入社。20年以上現場第一主義を貫き、クライアントのもとへ通う。5000軒以上の家でサービスを重ね、古堅式メソッドを確立。オンラインを含むコンサルティングやメディア出演や講演も行う。著書は累計60万部でし、最新著は『「シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、770万回再生を突破。チャンネル登録者数4万9000人(2021年12月現在)。https://s-d-m.jp/talents/jyunko-furukata/

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