スキンケア

唇荒れを改善するカギは胃腸!うるツヤ唇キープに「やりいか」がおすすめの理由

リップクリームを塗っている
唇のかさつきには内側からのケアも必要!
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リップクリームや唇用パックをしていても、唇がガサガサになってしまうのは冬だから仕方ない、と思っていませんか? 外側からのケアをしても改善が見られない場合、体の内側の不調が原因になっているかもしれません。漢方にも詳しい管理栄養士の小原水月さんによると、食を整えて体の機能を活性化することで、唇の荒れが改善しやすくなるそうです。そこで、唇の荒れに有効な食べ物と、改善が期待できる漢方薬を教えてもらいました。

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唇が荒れる原因とは?

乾燥による唇の荒れには気候だけでなく、栄養バランスの偏りや胃腸機能の低下、メンタルの不調なども関係しています。

栄養不足

唇の細胞はたんぱく質と脂質を中心に、ビタミン・ミネラルのサポートを受け、炭水化物のエネルギーを使って作られます。欠食や食事量の減少により栄養を十分に摂れていないと、機能的な細胞を作り出せません。つまり、栄養不足の状態では、空気の乾燥から唇を守ることができないのです。

また、特定の栄養素ばかり摂る、あるいは避ける食事をしていると、全体の栄養バランスが崩れ、効率的な細胞生成が妨げられます。つまり、空気の乾燥に負けないうるツヤ唇をキープするには、栄養バランスのいい食事を十分にとることが必須です。

かさついている唇
唇がかさつく原因は外気の乾燥だけじゃない?
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胃腸の不調

バランスのいい食事を食べても、栄養が消化・吸収されなければ意味がありません。胃もたれや便秘など胃腸にトラブルがあると、消化・吸収がうまく行えず、栄養不足になる可能性があります。

また、漢方医学では、胃腸を含む「脾(ひ)」は気血水(きけつすい)を生み出す臓器なので、胃腸の不調が乾燥を引き起こすと考えられています。「脾」の弱まりで「水(すい)」が不足すると全身が乾燥し、唇も荒れやすくなるのです。

そのため、唇の乾燥を防ぐには胃腸を含む消化器が機能的に働いている必要があります。

唇を噛む・皮をむくクセ

唇を噛んだり、唇の皮をむいたりする行為にはストレスを和らげる作用があり、意識的に行う人もいるようですが、無意識でやっている人も多くいます。どちらにせよ、唇への刺激が大きく、乾燥を悪化させる行為です。

さらに、噛んだときに唇についた唾液が揮発する際、唇の潤いも一緒に奪っていくことも乾燥を悪化させる原因になります。心当たりがある人はほかのストレス解消法を用意するなど、意識的にクセを改めるようにしましょう。

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