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入れてるだけで野菜の栄養素がアップ!最新の野菜室を備えたハイスペック冷蔵庫の実力を家電ライターが解説 

東芝ライフスタイル『VEGETA GR-U510FZ』があるキッチンで鍋を持って立っている女性
最新の冷蔵庫は、野菜の鮮度をキープする技術が進化(写真は東芝ライフスタイル『VEGETA GR-U510FZ』。野菜室の使いやすさを重視)
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春野菜が店頭に並ぶこの季節。まとめ買いをして冷蔵庫の野菜室に入れる人も多いでしょう。ただ、野菜や果物はものによっては足がはやく、無駄にしがち。新聞紙でくるんでからポリ袋に入れるなど、ひと手間をかけられれば鮮度は持ちますが、なかなかできない人は、野菜の鮮度をキープしてくれる最新型の野菜室に頼るのも一つの方法です。では、今は野菜室の鮮度保持技術はどこまで進んでいるのでしょうか? 家電ライターの田中真紀子さんが解説してくれました。

野菜室に入れるだけで野菜や果物の栄養素がアップ

そもそも、野菜室は冷蔵室とはどう違うのでしょうか。

「野菜室は、野菜の鮮度を保つことを目的とした部屋。そのため大前提として、野菜を冷やしすぎないようメインの冷蔵室(約2~5℃)より高めの3~8℃前後に設定されているほか、乾燥を防ぐために湿度も高めに設定されています。そのうえで、野菜が劣化する原因を取り除いたり、庫内でさらに栄養素が増えていく環境を作ったりと、各メーカーが技術開発を重ねています」(田中さん・以下同)

具体的には、次のような技術が採用されているとのこと。

三菱電機『MR-MX50H』の野菜室
三菱電機『MR-MX50H』は、野菜の栄養素をアップさせるので、週末に野菜をまとめ買いする人におすすめ
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「基本的には湿度を高く保つため、野菜室自体が密閉性を高める構造になっているものが多いです。例えば、メーカーによっては、野菜室を開くとさらにフタつきのゾーンがあり、半分に切った玉ねぎや大根など使いかけの野菜をラップなしで保存できるものもあります。

ほかには、光合成の仕組みを活用して、ビタミンCなど野菜の栄養素を増やす技術があります。青・赤・緑のLEDの光を時間帯を分けて照射することで、野菜室内に1日の光の変化のサイクルを作っているのです。

また、UVや光触媒を利用して、野菜についた菌の繁殖を抑えて劣化を防ぐ除菌機能、野菜が放出する、腐敗の原因となるエチレンガスを分解する技術もあります。さらに、野菜は呼吸して糖や有機物を分解し続けるとおいしさが損なわれるため、呼吸を抑制する技術を搭載したモデルも。つまり、メーカーによって実に多様なアプローチで野菜の鮮度やおいしさを追求しているのです」

こうした野菜室を活用すると、どのくらい野菜が持つのでしょうか?

「多くのメーカーはおよそ7日間の鮮度キープをうたっています。ただ、その7日間で野菜の栄養素をアップさせるものもあれば、劣化を抑えるものもあり、野菜の保存方法が大きく変わってきます。ご自分が重視したい機能をチェックしてみることをおすすめします」

では、田中さんおすすめの機種を見てみましょう。どちらも、野菜室が真ん中にある使いやすい仕様で、野菜の栄養素がアップするタイプです。

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