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家電の値上げ続々、買うなら今!活用すべき「東京ゼロエミポイント」とは?

いろいろな家電
値上がり中の家電、買うなら今?(Ph/PhotoAC)
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家電の買い換えを考えている都民は「東京ゼロエミポイント」を活用するべきと、お金のプロフェッショナルである節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんはいいます。これがどんな制度なのか、対象の家電はどんなものなのか、詳しく教えてもらいました。

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買い換えは値上げ前の今が安心

買い換え時の判断が難しい家電。壊れていないとはいえ、標準的な耐用年数と言われる10年を超えている。「使い勝手が悪くなってきた」「最新の機能がほしい」など、少しでも買い換えに興味を持っているなら、早めに購入することをおすすめします。

家電が値上げ

コロナ禍による半導体不足や船便の減少などの影響を受け、4月から家電の値上げが始まっています。今後も幅広い家電で値上げされていくとみられます。家電の購入時期と不具合を照らし合わせて、修理と買い替え、どちらが得か、この機会に考えてみてください。

家電の寿命や省エネ性能の確認を

家電のエネルギーを比較したグラフ
省エネ性能の高い家電は電気代の節約に(Ph/「東京ゼロエミポイント」の公式サイトより)
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家電の寿命はだいたい10年。耐用年数を超えて15年前後またはそれ以上使用しているなら、値上がり前に購入するのも手です。特に家庭の電力使用量が多いエアコン、冷蔵庫、照明は、昨今の電気料金の上昇を考えても、省エネ性能の高い家電に買い換えた方が節約につながる場合もあります。

家電の買い替えに活用したい 「東京ゼロエミポイント」

東京では現在、「家庭のゼロエミッション行動推進事業」こと 「東京ゼロエミポイント」という事業を東京都民に対して実施しています。

「東京ゼロエミポイント」を商品券に交換

これは、対象家電を買い換え、申請することで、商品券とLED割引券に交換できるポイントを付与するというもの。申請期間は2023年3月31日までですが、事業の予算が終了すると、早期終了となるため早めの買い換えを検討しましょう。

対象家電はエアコン・冷蔵庫・給湯器

エアコン
「東京ゼロエミポイント」の対象家電はエアコン・冷蔵庫・給湯器(Ph/PhotoAC)
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エアコン・冷蔵庫・給湯器の中で “東京ゼロエミポイント”の事業に登録されている、省エネ性能の高い商品が対象となります。対象商品は “東京ゼロエミポイント”の公式サイト(https://www.zero-emi-points.jp/product-search/)で確認することができます。

3つの条件を満たせば申請してポイントをもらえる

申請に必要な条件は3つあります。

【1】都内に住所を有する個人であって、その住所を公的な書類(免許証等)で証明できる方
【2】住宅に設置済みのエアコン、冷蔵庫、給湯器を、省エネルギー性能の高い新品の対象家電等に買い換えた方
【3】購入した対象家電等を都内の住宅に設置する方

新規購入など、条件に当てはまらないと申請できませんので、注意してください。

オンラインでらくらく申請

申請はオンラインと手書き書類提出から選ぶことができます。オンラインであれば、役所に出向く必要もなく、手軽ですね。

詳しい申請方法については 「東京ゼロエミポイント」の公式サイト(https://www.zero-emi-points.jp/)を確認しましょう。

「東京ゼロエミポイント」でLEDをゲット

冷蔵庫売り場
対象商品を購入&申請で、商品券に変えられるポイントをゲット(Ph/PhotoAC)
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「東京ゼロエミポイント」は、LED割引券取扱店でLED照明器具・ランプを購入する際に利用できる1000円分のLED割引券と、ポイント数に応じた商品券(「JTBナイスギフト」1万円~2万円分)に交換できます。

「JTBナイスギフト」は百貨店・スーパー・レストラン・ホテル・ゴルフ場などJTB加盟店で使える一般的な商品券なので、広く活用できます。

新年度は自治体のホームページをチェック

電気代のイメージ画像
ホームページで各自治体の情報をチェックして(Ph/PhotoAC)
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ここでは東京都民を対象にした 「東京ゼロエミポイント」を紹介しましたが、他の自治体でも同じような事業が行われている場合があります。新年度に情報が発表されたり受付がスタートしたりすることが多いので、お住いの自治体のホームページなどをチェックしてみてください。

◆教えてくれたのは:節約アドバイザー・丸山晴美さん

丸山晴美さん
節約アドバイザー・丸山晴美さん
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節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、1年間で200万円を貯めた経験がメディアに取り上げられ、その後コンビニの店長などを経て、2001年に節約アドバイザーとして独立。ファイナンシャルプランナー(AFP)、消費生活アドバイザー、宅地建物主任士(登録)、認定心理士などの様々な資格を持ち、ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどをテレビやラジオ、雑誌、講演などで行っている。https://www.maruyama-harumi.com/

構成/吉田可奈

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