家事・ライフ

20年以上住まいを見てきたプロが伝授!「捨てる」ではない片付け攻略3か条

片付け攻略3か条【3】空間を作って新たな楽しみを生む

片付いた空間ができると、物だらけの部屋で暮らしていた人の生活にかなりのインパクトをもたらします。空間ができると、まずその場所をキレイにしたいという欲が湧いてきてお掃除をするようになります。清々しさを味わうことで、心が動き、何かをしたいという意欲が生まれるんです。最後に、空間作りの着手の仕方をお話します。

空間作りはパブリックスペースから

どこから空間を作るべきか迷ったときは、まずはリビングやダイニングといったパブリックスペースから行うことをおすすめしています。

快適なパブリックスペースを作ることで、そこに住む家族みんなが満足感や驚きを感じて、感動を共有することができます。すると、家族みんなを巻き込んだ片付けを進めやすくなりますよ。

新たなスペースがあると、できることが増える

パブリックスペースがスッキリとしたら、どんなに狭くてもいいので、自分だけの場所や自分専用の空間を作りましょう。それが安らげる空間になります。

本とスタンドライトがあるベッドサイド
自分専用のスペースを作って安らげる空間に(Ph/photo AC)
写真6枚

例えば、リビングが片付いたら、そのコーナーに座布団と小さな机を置いて書斎を作るのもいいですね。寝室が整頓されたら、ベッドの脇に自分だけの小さなサイドテーブルと照明を置き、読書を楽しむ場所にすることもできます。新たに専用のスペースが生まれることで、たくさんの楽しみが生まれ、整理収納へのモチベーションもアップするはずです。決してあきらめずいくつになっても自分だけのワクワクするスペースを作ってみてください。

◆教えてくれたのは:幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザーの古堅純子さん
写真6枚

幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザー。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャーの資格を所持。1998年、老舗の整理収納サービス会社に入社。20年以上現場第一主義を貫き、クライアントのもとへ通う。5000軒以上の家でサービスを重ね、古堅式メソッドを確立。オンラインを含むコンサルティングやメディア出演や講演も行う。著書は累計60万部で、最新著は『「シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、1000万回再生を突破。チャンネル登録者数9万1000人(2022年4月現在)。https://s-d-m.jp/talents/jyunko-furukata/

構成/イワイユウ

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