趣味・カルチャー

勝間和代さん、50代女性に“やめ主婦”のすすめ「家族分の家事をやめてもっと自分の時間に」 

勝間和代
充実した毎日を送るために実践していることは?
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経済評論家の勝間和代さんは、仕事、趣味に毎日、多忙な日々を送っています。スマートウォッチで8時間睡眠を徹底管理しながら、メールマガジンとYouTube動画を毎日配信、3か月ごとに新刊本を上梓。昨年12月には『勝間式 金持ちになる読書法』(宝島社)を出版しました。趣味では1日1万歩のウォーキングに加えて、ゴルフ、バイクなども。現在53歳の勝間さんが向かう先には何が見えているのか――。充実した毎日を送るために実践していることについて本人に聞きました。

「年を取るのも悪くない」というお手本になりたい

昨年、約5年ぶりに大型バイクに乗り始め、日々その楽しさを再確認しているという勝間さん。人生100年時代でいえば、折り返し地点を過ぎた現在の夢とは?

「誰でも年を取るのは嫌ですよね? だからこそ自分よりずっと年下の人たちに、“年を取るのもいいかもしれない”と思わせるような年寄りになりたいと思っています。

先日、人材教育コンサルティング会社社長の青木仁志(67歳)さんにお会いしたら、今がいちばん幸せだって言い切っていました。音楽評論家の湯川れい子さん(86歳)は私のロールモデルです。足腰もまったく衰えていなくて普通にスタスタ歩いていらっしゃるし、場も仕切られる。

何よりこんなにお元気な湯川さんご自身が“ボケたらどうしよう?”と心配されているのには驚きました。お会いするたびに本当に元気なかただと感心させられます。こんなふうに、自分よりも10歳、20歳、30歳も上の人たちが、やたら元気で楽しそうだったら素敵じゃないですか」(勝間さん・以下同)

子育てから解放された時間を、もっともっと自分のために

女性の50代といえば、肉体的、精神的には大きな変化があり、加えて家庭環境の変化、親の介護など何かと穏やかではいられない時期でもある。急な環境の変化に、さらに心身の不調を訴える人も多い。

勝間和代
「自分にもっともっと時間を使っていいんだよというメッセージを」
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「よほど遅い年齢で子供を産んでいない限り、50代はどこかで子育てから解放される年代です。そうなると自分のためにすごく時間が使えるようになるので、自分で自分にもっともっと時間を使っていいんだよというメッセージを出してあげられるといいなと思います。

本をたくさん読むのもいいし、趣味にたくさん使ってもいい。私が推奨しているのは、家事は自分の分だけやるということです。もう人の分はやらなくてよし(笑い)。そうすると確実に自分の時間が増えますよ。かつては私も4~5人分の家事をやっていましたが、4~5人分の家事が1人分の家事になると、あれほど大変だった作業のすべてが“一瞬で”終わるんですよ。そしたら残りの時間で何をやってもいいじゃないですか」

家族の分まで家事をやることが当たり前という人は、具体的にどう実践していけばいのだろうか。勝間さんの答えは明確だ。

掃除する女性
家族の分まで家事をやらなくてもいい?(Ph/GettyImages)
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「4~5人の家族がまだ家にいるという状況の人は、大人の家族だったら“放置”です。自分以外の人の分を片づけない、食事を作らない。自分の食事を作るときに一緒に作るのはありなのですが、その人たちだけのためにわざわざ作るということをしないということです。洗濯も自分が洗濯するときについでに一緒にしてあげるのは構わないと思うのですが、人の分だけをわざわざ洗濯してあげることをやめる。

家族の世話は、やればやるほど悪循環になることも多いもの。さすがに子供が小学生、中学生ぐらいまではきちんと世話するべきだと思いますが、小学校高学年ぐらいから少しずつ少しずつ手を離していって、高校生、大学生になったらそれぞれが自走できるような計画を立てるのが理想です

『「やめ主婦」はじめました!』(大野清美著/言視舎)という本がありますが、すごくいい本ですよ。著者は50代後半ぐらいのときに主婦を辞めると家族に宣言して、家を出てしまうのです。1年ぐらい一人暮らしをしていろんな変化がある中で、残された家族のほうも、主婦がいなくなっても意外とちゃんとやっていたっていうお話。50代以降の主婦のかたには『やめ主婦』とまではいかなくても、そのような感じで自分を一度、家庭の主婦という状態から切り離してみるのもおすすめです」

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