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紙のスタンプカード、持つべきものと捨てていいものの見分け方を節約のプロが伝授

手元に残すべきスタンプカードの選び方

これは私が使っているスタンプカードの一例で、ほかにもさまざまなカードがあります。中にはそれほどお得ではないものもあるでしょう。その一方で、アプリなどのポイントと比べて、「スタンプ○個で特典は○」などを店がある程度自由に決められるため、思わぬ特典がもらえるお得なカードが見つかることもあります。では、どのように手元に残すカードを選ぶべきでしょうか。

カードを手渡している
手元に残すべきスタンプカードの条件をチェック!(Ph/photoAC)
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使用頻度が高いこと

まず大切なのは、その店をよく利用しているということです。私の場合、温泉施設をよく利用しているため、それだけお得な特典を得ることができました。いくらお得なスタンプカードであっても、その店をほとんど利用してないのではカードを持つ意味がありません。

スタンプ1個あたりの価値を考える

よく利用する店であるなら、先ほどのように1個のスタンプがどれだけお得なのか、財布に入っているスタンプカードを見直してみましょう。それほどお得ではない場合、それでも使用頻度が高いから持ち続けるのか、財布の中で邪魔になるから不要と考えるのか…残すか捨てるかを決めるときの判断材料になると思います。

エリアで絞るのも1つの考え方

先ほど述べたように使用頻度が高い店のスタンプカードを持つのは鉄則ですが、「自分がよくエリア」というのも残すカードの候補にはいってくるでしょう。スタンプカードの場合、ポイントカードとは異なり、忘れてもレシートにスタンプを押して、後日持っていけばカードに追加する、といった対応をしてくれる店が多いです。こういった不測の事態や使用する可能性を考えると、自宅近くや職場近くなどよく行くエリアのものを残しておくことが懸命でしょう。

また、引っ越しを予定していて、引っ越し先のエリアにそのお店の支店がない場合は、引っ越し前に使い切るスケジュールを考えたり、あまり貯まっていないならば、近所に住む友人にあげたりといった方法で、財布の中のスタンプカードを整理することをおすすめします。

◆教えてくれたのは:生活コスト削減コンサルタント・生方正さん

生方正さん
生活コスト削減コンサルタント・生方正さん(Ph/藤中一平、イメージコンサルタント/坂井二朗)
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うぶかた・ただし。明治大学サービス創新研究所研究員。高校卒業後に海上自衛隊に入隊。勤務の傍ら節約術を駆使しながら、国内株式、金の現物買い、在日米軍に対する不動産投資などを行い、40代で2億円の資産を築いた。現在は生活コスト削減コンサルタントと南極講演家として、メディアで活躍中。著書に『高卒自衛官が実現した40代で資産2億円をつくる方法』(あさ出版)、『攻めの節約』(WAVE出版)など。

構成/イワイユウ

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