家事・ライフ

20年以上片付けの悩みを解決してきたプロが語る「やってはいけない収納」3つ

【やってはいけない収納その3】引き出しの中で物が重なっている

収納の中でも、引き出しを上手に使えていない人をたくさん見ます。引き出しのリバウンドを避けるためには、物を重ねて入れないことが鉄則です。

引き出しを上手に使うポイント

例えば、キッチンの引き出しの中がパンパンに詰まっている家庭を見ると、お店でもらったプリンやヨーグルトのスプーンが大量に入っていたり、割り箸や輪ゴムが何十年ぶんかと思うくらい取ってあったりします。

プラスチックのスプーンやストロー
引き出しにたまりがちなストローやスプーン(Ph/photo AC)
写真5枚

そういった物があふれた引き出しの中身を全部出してみると、実際に使う物はごくわずかということも。重ねて入っていると、下に何が入っているのか分からないので、必要量以上のものが入っていることに気づかず、中身が増えていってしまうのです。

引き出しを整理するコツは仕切る&立てる

まずは、せめていろいろな物を上から重ねて入れるのをやめてみましょう。引き出しの中に仕切りを入れて、収納する物の場所を決めて、立てて入れられるものは立てます。こうして、下にある物が見えないということを防ぎます。

そして、頻繁に使う物とそれほど使わない物に分けてしまうのもコツです。それほど使わないものは、引き出しの奥の方に入れるか、あまり使っていない場所に避難させます。こうすれば、引き出しの取り出しやすさや使いやすさが格段に変わります。

物を捨てるか、捨てないか、だけで片付けるのでなく、「しまう場所の見直し」をしてみるだけで暮らしやすさは変わりますので試してみて下さい。

◆教えてくれたのは:幸せ住空間セラピスト・古堅純子さん

古堅純子さん
幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザーの古堅純子さん
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幸せ住空間セラピスト、家事効率化支援アドバイザー。整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、企業内整理収納マネージャーの資格を所持。1998年、老舗の整理収納サービス会社に入社。20年以上現場第一主義を貫き、クライアントのもとへ通う。5000軒以上の家でサービスを重ね、古堅式メソッドを確立。オンラインを含むコンサルティングやメディア出演や講演も行う。著書は累計60万部で、最新著は『「シニアのための なぜかワクワクする片づけの新常識』(朝日新聞出版)。YouTubeチャンネル「週末ビフォーアフター」は、1000万回再生を突破。チャンネル登録者数9万1000人(2022年4月現在)。https://s-d-m.jp/talents/jyunko-furukata/

構成/イワイユウ

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