不調改善

医師が推奨する高カカオチョコレートの「チョコちょこ食べ」その効果は?

高カカオチョコレート5枚
医師がおすすめする高カカオチョコレートの食べかたとは?(Ph/photoAC)
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低GI値で太りにくく、さらに含まれる栄養素がさまざまな不調やダイエットなどにも有効だという高カカオチョコレート。『医師が教える 最強の間食術』(アスコム)の著者で医師の鈴木幹啓さんが、1日25gを小分けにする「チョコちょこ食べ」を推奨する理由について、教えてもらいました。また、簡単なアレンジレシピもおすすめです。

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高カカオチョコレートの健康効果

高カカオチョコレート(カカオ成分を70%以上含んだチョコレート)に含まれる「カカオポリフェノール」には、抗酸化作用・血管の壁にできた炎症をおさえる・善玉コレステロールを増やすなどのさまざまな働きがあります。

例えばカカオ成分72%の高カカオチョコレートには、赤ワインの約15倍といわれるポリフェノールが含まれているんです。また、低糖質・低GI食品であり、体脂肪になりづらい「ステアリン酸」を多く含んでいるので太りにくく、さらに血管や腸内環境を整える食物繊維を多く含んでいることから、ダイエットにも効果が期待できます。

腸内環境のイメージ
高カカオチョコレートはポリフェノールや食物繊維が豊富(Ph/photoAC)
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小分けにして食べたほうがいい理由

高カカオチョコレートの代表的な成分で、さまざまな健康効果が期待できるカカオポリフェノールですが、ポリフェノールの効果は3~4時間で切れてしまいます。このため、小分けにして食べることで、効果がある時間を長くできるのです。

一例として、私がおすすめしているタイミングとその理由を紹介します。ただ、1日25gを小分けにして食べるのであれば、どのような食べ方でも大丈夫です。まったく同じように食べる必要はないので、続けやすい方法を見つけてくださいね。

朝イチの「目覚ましチョコ」で体のスイッチをオン!

朝の窓辺に立つ女性
朝イチの高カカオチョコレートで脳を活性化(Ph/photoAC)
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朝起きたらいちばんに、チョコを食べましょう。カカオに含まれる「テオブロミン」には、血行をよくする効果のほか、おだやかな中枢神経刺激作用があることがわかっています。この成分が寝ぼけ気味の脳を活性化させ、仕事や勉強の効率を上げてくれます。

食事前の「チョコファースト」が糖尿病や肥満の対策に

食事の前にチョコを食べる「チョコファースト」には、ダイエット効果が期待できます。空腹時に食事を食べると血糖値が急上昇し、体が脂肪をたくわえようとします。夕食後から時間があいている朝食は特に注意です。高カカオチョコレートは血糖値の上昇をおだやかにし、糖が脂肪になりにくくしてくれます。

忙しくておそばやパンなどの炭水化物だけしか食べられないというときも、チョコファーストだけは忘れないようにしてください。

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