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涼風も温風も使える“扇風機”が続々登場!1年中出しっぱなしOKの多機能タイプの実力は?

パナソニック『ナノイーX搭載ファンヒーター Hot&Cool DS-FWX1200』から冷風が出ていて女性がソファで寛いでいるイメージ
多機能型の涼風家電が今、増えてきている(写真はパナソニック『ナノイーX搭載ファンヒーター Hot&Cool DS-FWX1200』。温風は5段階、涼風は9段階から風量の調整ができる)
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エアコンに比べて電気代が安く、心地よい風を送ってくれる扇風機。一方で、「扇風機は使える期間が夏季しかなく、コスパも悪いし出し入れも大変」という声も…。そんなニーズにも対応する多機能型の涼風家電が今、増えてきています。家電ライターの田中真紀子さんに解説してもらいました。

夏は扇風機として、冬はファンヒーターとして使える1台2役以上

「かつて扇風機といえば必要な季節だけ使い、あとは押し入れやクローゼットにしまっておく季節家電の代表格でした。ところが最近は多機能になり、1年中出しっぱなしにできるものも増えています。特に涼風だけでなく温風も出せるタイプは、夏や秋冬も使えるだけでなく、気温が安定しない春先や梅雨時期にも使えるため、あると便利な1台。

収納場所を確保する必要がなく、スリムタイプやコンパクトタイプが多いため、設置スペースも狭くて済み、1~2人世帯でも使いやすいとニーズが高まっています」(田中さん・以下同)

タワータイプと羽なしタイプの2種類

涼風も温風も出る“1台〇役”の涼風家電は、大別して、タワータイプと羽なしタイプに分けられます。それぞれの違いは?

「2つのタイプの中で、最も多く市場に出ているのが、タワータイプ。スリムなタワー型本体の内側にファンが搭載されているため、羽を高速回転させる扇風機に比べてケガの心配が少なく、安全性が高いのが特徴です。ただ、吹き出し口が狭いため、首振りをしても風が届く範囲は限られるのが難点です。

ダイソンの『Dyson Purifier シリーズ』に代表される羽なしタイプは、ファンは本体に内蔵されているため、羽のない楕円形のリングの隙間から風が吹き出ます。このタイプも羽がない分安全性が高く、お手入れも手軽です。同シリーズでは、空気清浄機と扇風機を兼ね備えた基本モデル『Dyson Purifier Cool空気清浄ファン』のほか、空気清浄機と扇風機に加え、ヒーターもついたタイプ、加湿機能を付加したタイプなどがあり、1台で空気清浄機+扇風機+αを求める人の定番モデルとなっています。

一方、似て非なるものが、温風も出るサーキュレーター。

「サーキュレーターは『扇風機として涼風を出す』というより、部屋の空気を循環させることが主目的。アイリスオーヤマの『衣類乾燥機 カラリエ ホワイト IK-C500』や山善の『HOT&COOLサーキュレーター”DRY FORCE”』のように、衣類乾燥機能を高めるために温風が出るタイプもあります。ただ、あくまでも目的は空気の循環や衣類乾燥であるため、扇風機やヒーターとしての機能は期待しないほうがいいでしょう」

さて、今回田中さんが紹介するのは、どちらもタワータイプ。涼風と温風のメイン機能のほか、ちょっと便利な付加機能にも注目です。

【1】小泉成器『ホット&クール ハイタワーファンKHF-1221/W』

小泉成器『ホット&クール ハイタワーファンKHF-1221/W』
消し忘れ防止にもなる人感センサーがありがたい。小泉成器『ホット&クール ハイタワーファンKHF-1221/W』2万7800円(税込)
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夏は冷風、冬は温風が出るうえ、消し忘れ防止にもなる人感センサーがありがたい、小泉成器の『ホット&クール ハイタワーファンKHF-1221/W』。本体は直径約38cm。リビングやキッチンはもちろん、お風呂上がりに暑さ寒さが気になる脱衣所にも置きやすいスリム設計です。

上からは冷風、下からは温風が出るハイタワーファン

「上下の吹き出し口にそれぞれ独立したファンを設置。本体の上部からは冷風が、下部からは温風が出て、冷えがちな足元を温めてくれます。高さは約1mもあり、イスやソファに座っても涼しい風が全身にまんべんなく届きます。DCモーター採用のため、風量は16段階に分かれ、きめ細かく設定が可能です」

また、本製品には人の動きを感知する人感センサーが搭載。

「人がいないと約2分後に運転を停止し、その後人の動きを感知すると再び運転を自動的に開始します。特に電気代が高くなる温風使用時は安心ですね」

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