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かぼちゃはアンチエイジングにおすすめ!美容に役立つ栄養素について野菜ソムリエプロが解説

板の上にのったかぼちゃ
かぼちゃの栄養素はアンチエイジングに◎(Ph/photoAC)
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秋から冬にかけて旬を迎えるかぼちゃは、栄養が詰まった緑黄色野菜です。そこで、野菜ソムリエプロの福島玲子さんから、かぼちゃに含まれる栄養の効果やおすすめの簡単レシピを教えてもらいました。

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“アンチエイジング成分”が豊富なかぼちゃの栄養

かぼちゃは代表的な緑黄色野菜で、β-カロテンやビタミンCなどを多く含んでいます。とくに西洋かぼちゃはビタミンが豊富です。甘くておいしいうえに、美容効果も期待できる野菜なのです。

抗酸化力のあるβカロテンは、皮ごと調理で効率よく摂取

かぼちゃに豊富なβ-カロテンは抗酸化作用が強いことで知られます。抗酸化作用はアンチエイジングにもつながるので、女性にとってうれしい野菜ですね。

また、β-カロテンは体内でビタミンAに必要な量だけ変換されます。ビタミンAは髪の健康や粘膜や皮膚の健康維持に加えて、のどや肺など呼吸器系統を守る働きがあるといわれています。

かぼちゃと豚肉の炒め
かぼちゃの栄養を余さず摂るには皮ごと&油調理がおすすめ(Ph/photoAC)
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β-カロテンは果肉よりも、皮と皮近くに多く含まれるそうです。なので、栄養を考えるならば皮ごと調理するといいですよ。さらに、油と一緒に加熱するとカロテンの吸収率が高まります。

ちなみにβ-カロテンの量は、一般的に売られている西洋かぼちゃに多く、「菊かぼちゃ」や「日向かぼちゃ」などの日本かぼちゃと比べて約5倍にもなるといわれています。

ビタミンにもアンチエイジング効果

かぼちゃの中でも、西洋かぼちゃには抗酸化ビタミンといわれるビタミンCとビタミンEがたくさん含まれています。ビタミンCは抗酸化力があり免疫力を高めるうえに、コラーゲンの育成にも必要な成分で、肌にハリや潤いを与えてくれます。

一方のビタミンEは、活性酸素から体を守る抗酸化成分です。免疫力を高める働きや、血管拡張を促し、血栓を防ぐ働きもあります。β-カロテンと同様に、ビタミンCやビタミンEも日本かぼちゃより西洋かぼちゃのほうに多く含まれているそうです。

半分に切ったかぼちゃ
日本かぼちゃより栄養価が高い西洋かぼちゃ(Ph/photoAC)
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食物繊維もバランスよく含まれている

かぼちゃは食物繊維も豊富で、水溶性と不溶性のどちらも含まれているのが特徴です。水溶性食物繊維には食後の血糖値上昇を抑える効果があり、不溶性食物繊維は便秘の予防や改善に役立ちます。

また、カリウムもたくさん含んでいます。カリウムは利尿作用で尿を促し、一緒に塩分を排泄するので高血圧予防に効果があります。

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