ペット・動物

犬も冬は乾燥でカサカサ肌に 保湿剤の効果的な使い方などスキンケアのポイントを獣医師が解説

シャンプーは3週間に1回程度をキープ

皮膚のバリア機能を保つことを考えると、冬はシャンプーの回数を減らしてもいいのでしょうか。山本さんは「ぼくは変えないほうがいいと思います」と話します。

「犬のシャンプーの頻度は、2週から3週に1回程度が適当です。皮膚のターンオーバー(皮膚の細胞の入れ替わり)が20日程度の周期とされているので、そのペースに合わせて、皮膚表面からはがれ落ちた古い細胞を洗い流すという考え方です。だから原則として、季節によって頻度を変える必要はないんです」

保湿剤も効果的、その使い方は?

私たちも冬場のスキンケアでは特に、各種保湿液などを顔や手指や乾燥が気になる部分に使ったりします。犬にも同様のケアをすると、やはり効果があるのだといいます。

「保湿剤が入ったシャンプーも市販されているので、特に冬はそういうものを選んでもいいですね。あるいはシャンプーのあとで、セラミドなどの保湿剤が配合されたスプレーやクリームを使う手もあります。保湿剤を使うときは“なるべくまんべんなく”がポイントです。部分的に塗布すると、犬が気にしてかいてしまうことがあります」

この他には、犬のいる部屋を加湿すること、静電気対策としてシャンプーのあとにリンスをすることなども、冬季の肌ケアとして有効です。

皮膚に赤みなどが見られるようなら動物病院の受診を

それでも皮膚トラブルが起きたとき、動物病院を受診するかどうかは、どう判断するべきでしょうか。

「本人(犬)が気にしていたら連れて行くという判断でいいと思います。フケが出ていても、皮膚を見て特に変化がなければ、生理現象の範囲だと思って様子見をして大丈夫です。皮膚に赤みなどが見られるようなら受診したほうが安心ですね」

◆教えてくれたのは:獣医師・山本昌彦さん

山本
獣医師・山本昌彦さん
写真4枚

獣医師。アニコム先進医療研究所(本社・東京都新宿区)病院運営部長。東京農工大学獣医学科卒業(獣医内科学研究室)。動物病院、アクサ損害保険勤務を経て、現職へ従事。https://www.anicom-sompo.co.jp/

取材・文/赤坂麻実

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