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節約のプロが実践する「消費6割、浪費1割、投資3割」でお金が貯まる理由

ティファニーブルーの手帳とペン、電卓
出費を見なすことで自然とお金が貯まる考え方に(Ph/photoAC)
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スーパーで購入する食品、旅行費や娯楽費。日々、私たちはさまざまところでお金をモノやサービスにを交換しています。しかし、出費をするとき、「消費」「投資」「浪費」どれに当てはまるか考えていますか?「このことを考えるクセをつけると、無駄な出費が減ってメリハリのあるお金の使い方ができるようになり、お金が貯まりやすくなります」と、生活コスト削減コンサルタントの生方正さん。詳しい話を聞いてみました。

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お金を支払うときに考えるべきこととは?

私はお金を払うとき、「この支払いは消費、それとも浪費だろうか? それとも投資? どれに当てはまるのか」と考えるようにしています。

「消費」「浪費」「投資」を知ってお金の使い方を変える

3つのカテゴリーについて具体的にみていきましょう。

消費……生活していくために必要な出費。具体的には、家賃、光熱費、食費、衣類、交通費、携帯電話料金など。


浪費……なくても困らない物や贅沢品、支払った額以上の効果が期待できない物への支払い。具体的には、衝動買いしただけで着ていない洋服、コンビニでつい買ってしまうスイーツ、付き合いで参加する飲み会など。


投資……将来自分の役に立つことへの支払い。書籍、資格取得の費用、健康維持のためのスポーツジムやサプリメント。株や不動産への投資。

支払ったものを「消費」「浪費」「投資」の3つにわけることで、無駄遣いしすぎていないか、お金をしっかりと残せているかなどを振り返ることができるようになります。

たとえば、私は就職したてのころ、同僚に誘われてパチンコやスロットでお金を使ったり、街で見かけたバーゲン品を衝動買いしてしまったりと、無駄遣いをしていた時期もありました。

セールのイメージ
まずは消費・浪費・投資の違いを知ることから(Ph/photoAC)
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あるとき、お金に関する本を読み「支出は、消費、浪費、投資の3つに分ける」という考えを学んでからは、パチンコやスロット、買っても着ない洋服にお金をかけるのは「浪費」。「浪費」をやめて「投資」に回せば、お金が早く貯まることに気がついたのです。

それから毎月の貯金額は増え、同時に「もっと投資に回せるところはないか」と、さらに改善を続けました。その結果、毎月の生活費が減り、お金が貯まるスピードが年々速くなりました。

消費、浪費、投資の理想的な割合は?

まずは、毎月自分が何にいくら支払っているのか、大まかでいいので把握してみましょう。その際、「消費」「浪費」「投資」のどれに入るかは、自分の価値観で判断してOK。

並んだマカロン
出費が浪費になるか投資になるかは自分次第(Ph/photoAC)
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たとえば、お菓子を買った場合に「コンビニに立ち寄ったついでになんとなく買った」というのであれば「浪費」、「職場で同僚と食べるために買った」というものであれば、いい人間関係を築くための「投資」と考えることができます。

私が「消費」「浪費」「投資」の割合を計算したところ、消費7割、浪費1割、投資2割になりました。しかし、私は将来自由に使えるお金を増やしたかったため、消費6割、浪費1割、投資3割にしました。多くの人が「比率を計算するなんて面倒くさい」と思いますが、収入が増えると「お金があるから大丈夫」という意識が生まれ、つい消費や浪費が多くなります。気づいたら消費8割、浪費3割、投資0となっている可能性もあります。

「お金を効率よく貯めるために、浪費を0にすればいい」と思うかもしれませんが、人生遊びもないと息が詰まります。無理したら続かなくなり、リバウンドする可能性が大!

あえて浪費を削らず、食費や光熱費、衣類などの消費を減らし、その分を投資に回したのです。私は「消費6割、浪費1割、投資3割」を守り、消費や浪費の額を増やさず、定額を投資に回したおかげで、資産が増えるスピードが速くなり46歳で早期退職することができました。さらに、投資により現在も当時の給料以上の額を得ることができています。

シャンパンを飲む3人の女性
浪費を0にしないのが継続の秘訣(Ph/photoAC)
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