不調改善

脳の老化をチェックリストで診断! 若々しい脳を保つ「脳活ドリブル」も紹介

「脳活ドリブル」で脳を活性化させよう

先ほどの診断で、予想以上に“老人脳”に当てはまった人もいるかもしれませんし、意外とまだ大丈夫だと感じた人もいるかもしれません。

「この5つの要素は、いくつか同時に起こることもありますし、中には全部の症状がある人もいます。さらに、脳の老化は高齢者にだけ起きる症状ではなく、若いと30代でなり始める人もいます」

メンテナンスをしないままだと、どんどん脳の老化が進んでしまう恐れが。そこで西さんは、改善&予防ができる運動をするのがおすすめだといいます。

黄色いビニールボール

「脳活ドリブル」にチャレンジしてみて(Ph/photoAC)

脳の老化を遠ざける運動とは?

西さんによれば、“老人脳”をこれ以上進行させない、もしくは遠ざける方法があると、最新の研究からわかってきたそうです。

「脳が若々しい人は、70歳を超えても、脳の神経細胞が新しく生まれていて、いつまでも若い脳を保つことができるんです。そこで、脳の認知機能を高める運動をおすすめします」

脳の認知機能を最も高める効果があるのは、コーディネーション運動と呼ばれるもの。複数の動きを同時にする運動のことで、脳から体への伝達速度をよりスピーディーに、より正確にすると言われているそうです。

中でも特に手軽に、楽しみながらできるのがバスケットボールを使うドリブル。西さんが考案した「脳活ドリブル」なら、ボール1つあればできて、けがをしにくいのでおすすめです。

若々しい脳を保つ!「脳活ドリブル」のやり方

バスケットボールやバレーボール程度の大きさのボールを1つ用意します。100円ショップなどで売っているゴムボールなどでOK。自分がやりやすいボールを使いましょう。

脳活ドリブルのやりかた1

脳活ドリブルのやりかた(Ph/『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)より)

【1】立った状態でボールを利き手で10回ドリブルした後、反対の手でドリブルを10回する。
【2】両ひざ立ちになるように座り、利き手で10回ドリブルして、反対も同様に10回ドリブルする。

室内など、ドリブルがやりにくい場所の場合は、投げてキャッチもおすすめです。

脳活ドリブルの室内版をイラストで解説1

投げてキャッチなら、室内でも行いやすい(Ph/『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)より)

【1】立った姿勢でボールを頭の上に投げてキャッチ。これを5回行う。
【2】立った姿勢でボールを頭の上に投げて、手を1回叩いてキャッチ。これを5回行う。男性は手を叩くのを2回、3回と増やすとさらによい。

脳活ドリブルの室内版をイラストで解説1

5分を目安に繰り返し行うのがおすすめ(Ph/『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)より)

【3】座りながらボールを頭の上に投げてキャッチ。これを5回行う。
【4】座りながらボールを頭の上に投げて、手を1回叩いてキャッチ。これを5回行う。

どちらも5分を目安に繰り返しやってみましょう。時間を長くできれば、さらによいです。5分できない場合は、自分ができる範囲でやってみて、少しずつ時間を伸ばしてみて下さい。

脳を鍛える運動は男女でやり方を変えたほうが効果的という研究結果があり、男性は少しずつ強度を上げていくと効果的で、女性は強度を上げずに穏やかな強度のままで運動するのがよいそうです。女性の場合はハードな運動がむしろ逆効果になってしまうことを知っておきましょう。

◆教えてくれたのは:脳科学者(工学博士)、分子生物学者・西剛志さん

西剛志さん

脳科学者(工学博士)、分子生物学者の西剛志さん

東京工業大学大学院生命情報専攻卒。博士号を取得後、特許庁を経て、2008年に企業や個人のパフォーマンスをアップさせる会社を設立。世界的に成功している人たちの脳科学的なノウハウや、才能を引き出す方法を提供するサービスを展開し、企業から教育者、高齢者、主婦など含めて1万人以上をサポートしている。テレビやメディアなどにも多数出演。著書シリーズは『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)をはじめとして累計17万部を突破。http://www.trdesign.jp/designer.html

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