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【大塚寧々 ネネノクラシ#43】14年ぶりに車を買い替え 前の車の思い出と新車のボタン操作に苦戦、夫には「“目印シール”を貼らないで!」

車を買い替えたという寧々さん(Ph/網中健太)
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女優・大塚寧々さんが、日々の暮らしの中で感じたことを気ままにゆるっと綴る連載エッセイ「ネネノクラシ」。第43回は、寧々さんの「愛車」について。

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14年ぶりに車を買い替えた。前の車は本当に大好きだった。一緒に色々な場所に行ったなあ~。思い出もたくさんあって、最後の日は車を綺麗にしながらちょっとうるっときた。当時9歳だった息子はもう24歳だ。

18歳で免許を取ってから、車は私の日常にとってかかせないものだ。 免許を取得した時は、マニュアル車だったので、坂道発進に毎回ドキドキして、何回かエンストして焦ったのも良い思い出だ。

若い頃はずいぶん遠くまで行ったものだ。学生時代は友達と写真を撮りながらあっちこっち行った。行く先も決めずにのんびりどの高速に乗るか話しながらその時の気分で中央高速に乗ったり、関越や東名に乗ったりした。

学生だったので素泊まりで安く泊まれるところを探しながら、気ままに友達と旅するのは本当に楽しかった。そういえば中央高速に乗って最後まで行ってみよう~ということになり、終点らしき所で降りて走っていたら海らしきものが見えてきた。なんと日本海だった。

それまで山の景色が続いていたので若い私たちは海とは思わず最初湖かと思った。 何だか景色が開けてすごく嬉しかったのを覚えている。その時は新潟方面に行き、船のルートがあったので、勢いで佐渡まで行った。またこういう旅がしたい。

雪で苦労した経験から今回は四駆に

これからは新しい車でどこか遠くに行きたい。前の車は後輪駆動だったので、雪には弱かった。友達の山の家に遊びに行った時、雪は全然降っていなかったのだが、帰る日に朝目覚めたら雪がうっすら積もっていた。帰ろうと思ったらタイヤが滑って動かず、一生懸命雪かきしたり、タイヤと地面の間にダンボール挟んだりしたがダメだった。諦めてプロに頼んで出発できたのだが、なんとその車も途中で動けなくなり、さらにもう一台の車が応援に来てくれてやっと動いてくれた。なので今回は四駆にした。

新しい車で色んなところに出かけたい!(Ph/大塚寧々)
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そして冬はスタッドレスタイヤ。安心だ。後は、新しい車に慣れることだ。久しぶりの新車はさすがに色々な事が進んでいる。

「CDはどこに入れるんですか~」とディーラーさんに尋ねると「今はついてません」と言われた。あ、今はBluetoothか…あ~これは慣れるまで大変そうだ。夫が説明してくれるが結局「とりあえずハンドルについているボタンは触らないで!」と言われた。「へ?」と私は思った。ちょっと笑ってしまった。

スピードリミッターやクルーズコントロールが付いていて慣れないと操作が難しいらしい。触らないでと言われても…まあ普通に走れれば私はいいので触らないようにしよう。星のマークやわからないマークがいっぱいだ。 私はとにかく、「車にハザードとかの目印シール貼らないで~」と必死に言う。彼はニヤリと笑っている。もう~嫌な予感がする。「とにかく絶対に貼らないで~」と私は繰り返すのだった。

◆文・大塚寧々(おおつか・ねね)

1968年6月14日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部写真学科卒業。『HERO』、『Dr.コトー診療所』、『おっさんずラブ』など数々の話題作に出演。2002年、映画『笑う蛙』などで第24回ヨコハマ映画祭助演女優賞、第57回毎日映画コンクール主演女優賞受賞。写真、陶芸、書道などにも造詣が深い。夫は俳優の田辺誠一。一児の母。出演映画『Dr.コトー診療所現在』が公開中。

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