ファッション

フェミニンな「ピンク」を大人女性が若作り感なく取り入れるコツをスタイリストが指南

ピンクのTシャツとピンクのバッグと、ピンクのパンツと白いスニーカーを履いた足元
大人が若作り感なくピンクを取り入れるには、どんなピンクを、どう着こなせばいいか(Ph/イメージマート)
写真3枚

春夏に向けて、明るいカラーを取り入れたコーディネートが楽しくなる時期。特にパッと華やぐピンクは女性が好きな色の代表で、見ているだけで気分も上がるというもの。でも、ファッションで取り入れるとなると「フェミニンすぎて若作りに見えない?」という心配も。そこで、大人女性におすすめのピンクの着こなし術をパーソナルスタイリストの杉山律子さん教えてもらいました。

ライトピンクなら大人でも上品に着こなせる

ピンクは女性らしい、やさしい、華やかなどのイメージがあり、ハッピーを象徴する色。ファッションにも取り入れてみたいけれど、アラフィフはどんなピンクを選ぶとよいのでしょうか。

「ピンクといってもマゼンダのような濃い色から薄いピンクまでさまざまです。

個人差はありますが、濃いピンクは肌がくすんで見えやすいので、おすすめなのはライトピンク。ベビーピンクほど淡くなくても大丈夫ですが、薄めの色合いの方が使いやすいと思います」(杉山さん・以下同)

ピンクは小さい面積なら無理なく取り入れられる

では、どんなアイテムで取り入れるのがおすすめなのでしょうか。

「ピンクはとてもかわいらしい色なので、トップスなど小さい面積のアイテムで取り入れるのがベターです。

リブカットソーならフィット感があってコンパクトにまとまるのでおすすめです。濃いピンクだと顔色とケンカしてしまうのですが、ライトピンクをトップスに持ってくると、顔が明るく見えるので大人女性にもぴったりです」

小さい面積で取り入れるといっても、バッグや靴でピンクを取り入れると、若作り感がでてしまい、ちょっとイタイ印象になってしまう可能性があるので要注意。

「小物で取り入れたい場合は、スカーフなら大人でも無理なく取り入れられますよ」

白やグレーと合わせれば軽やかで上品な印象に

ライトピンクをトップスにした場合、ボトムスは何色を選ぶと甘くなりすぎずに着こなせるのでしょうか。

「白、黒、グレーなどのモノトーンは合わせやすい色ですが、春夏を意識するのであればボトムスは白かグレーが軽やかな印象になるのでおすすめです。

白はピンクの甘さを中和してくれるので、大人でも上品にピンクを着こなせます。また、グレーとピンクはとてもなじみやすい組み合わせ。濃いグレーよりもライトなグレーと合わせるとキレイです。

大人が取り入れがちな黒ですが、黒は隣り合う色を際立たせる色なので、ピンクを引き立ててすごく強い印象になってしまうので注意しましょう」

トップスがコンパクトならワイドパンツでバランスよく

ピンクのリブカットソーには、「ワイドパンツがおすすめ」と杉山さん。

ピンクのリブTシャツとグレーのワイドパンツをはいた女性のイラスト
顔映えのいいライトなピンクをコンパクトなトップスで(イラスト/飛鳥幸子)
写真3枚

「リブカットソーに合わせるボトムスはパンツでもスカートでもOKなのですが、特にワイドパンツを合わせると全体のバランスもいいですし、トップスが細身な分、メリハリができて華奢に見える効果もあります。

注意したいのは、ギンガムチェックなど柄物のフレアスカート。ピンクのトップスと合わせると、どちらも主張が強いのでケンカしてしまいます。コーディネートの中に“主役は1つ”が鉄則。ピンクのトップスを着た時はそれが主役ですから、ボトムスは脇役となるアイテムを選びましょう」

取り入れるだけで気分が上がるピンク。杉山さんのアドバイスを参考に素敵な大人コーデを楽しみましょう!

◆教えてくれたのは:パーソナルスタイリスト・杉山律子さん

白いトップスに白いスカートを穿いたパーソナルスタイリストの杉山律子さん
パーソナルスタイリストの杉山律子さん(Ph/黒石あみ)
写真3枚

一般社団法人スタイリストマスター認定協会代表。映画や広告、音楽業界など幅広い分野でスタイリストとして活躍後、結婚・出産を経て、2016年よりパーソナルスタイリストとして活動開始。ファッション講座やプロ認定講座を開催。顔立ちや体型、に合わせたスタイルの提案に定評がある。新著に『シンプルにはじめる 大人の着こなし入門 プロが教えるセオリー&アイデア』(翔泳社)がある。https://ameblo.jp/stylejiyugaoka719

取材・文/青山貴子

●「ギンガムチェック」を若作り感なく大人が着こなすには? 春のコーデ術をスタイリストが伝授

●春のジャケットコーデ、50代女性がビジネスライクにならずに「こなれ感」を出すには?