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生ゴミのニオイやコバエ…夏場の生ゴミ臭問題は「冷やす」「乾かす」家電で解決!

SANKA『冷やすゴミ箱 クリーンボックス』(容量20リットル)を置いたキッチンで料理をする男性
SANKA『冷やすゴミ箱 クリーンボックス』は、ゴミ箱内部を-11℃に冷やすことで腐敗や繁殖を遅らせ、生ゴミ臭を2万6000分の1️まで抑えられる
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蒸し暑くなってきた今日この頃。だんだん気になってくるのが、可燃ゴミの日まで自宅に保管しておかなければならない、生ゴミのニオイ。そしてそのニオイにつられていつの間にか発生しているコバエなど…。食べ物や食後の食器はすぐに片づけても、生ゴミ臭はゴミ箱を開けるたびにどうしても漂ってきます。一体どうしたら抑えられるのでしょうか。家電ライターの田中真紀子さんに教えてもらいました。

中には「ゴミの日まで冷凍庫に入れておく」という人も

巷ではさまざまな生ゴミ臭対策が講じられています。例えば、可燃ゴミの日まで数日間、生ゴミを冷凍庫で冷やしておく、生ゴミは小袋に入れて密閉してからゴミ箱に入れる、新聞紙に包んで捨てる、など。その中でも、「冷凍庫で生ゴミを凍結させてニオイを消す」ことについては、家電のプロはどうご覧になっているのでしょうか。

「冷凍庫で冷やす対策については、調理後など、生ゴミが出てすぐに冷凍するなら問題ないと思います。通常の食品同様、腐敗や菌の繁殖が抑えられるので衛生的に保てるからです。ただし、生ゴミが出るたびに冷凍庫に入れることになると、冷凍室の開閉頻度が増えてしまい電気代が気になるところ。

また、そもそもスペースが足りなくなりがちな冷凍室を別の用途で使うのも効率が悪い気がします。さらに、すでに腐りはじめたものは菌が繁殖していますので、万一漏れて他の食品に付着する可能性を考えると、おすすめはできません」(田中さん・以下同)

ボタン1つで袋を圧着して閉じる製品など、ニオイ漏れ対策に長けた電動ゴミ箱も

では、ニオイの気になる生ゴミはどう処理するのが望ましいのでしょうか。家電ツールを使った対策を挙げてもらいました。

SANKA『冷やすゴミ箱 クリーンボックス』(容量20リットル)が置いてあるリビング
SANKA『冷やすゴミ箱 クリーンボックス』はインテリアに合わせやすいスタイリッシュなデザイン
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「まずはニオイ漏れを抑えるゴミ箱を使うこと。例えば電動でフタが開くゴミ箱の中でも、フタが横に開くタイプは、上に開くタイプに比べて空気圧の変化が少なく、ニオイが漏れにくいと言われています。

また電動ゴミ箱のフタに光触媒などの消臭アイテムを搭載したものもあります。ただしこれらは理論的にはニオイは抑えるものの、実際にニオイが漏れないわけではありません。

一歩踏み込んだニオイ対策としては、生ゴミを入れた袋の口をボタンひとつで圧着して閉じてくれる製品があります。専用ゴミ袋を使用するためランニングコストはかかりますが、手間が少なく快適に使えます。

さらに生ゴミを凍らせて保存してくれるゴミ箱も存在しており、こちらは冷凍派の人におすすめ。ただし、低温をキープするため、電気代がかかります」

生ゴミを堆肥として活用する方法も

最近では、生ゴミの再利用を促す製品も広がりつつあります。

「従来の大型マンションは、生ゴミ処理用のディスポーザーがついていることが多かったのですが、先日訪問した新築マンションでは、高機能な設備仕様を備えているにもかかわらず、SDGsの観点からディスポーザーはつけなかったそうです。代わりに、野菜くずなどの生ゴミや葉を、微生物の働きで発酵・分解して堆肥を作る『コンポスト』の利用を提案していました。時代に即した考え方だと感心しつつ、改めて生ゴミ再利用の合理性を実感しました」

電動生ゴミ処理機でゴミ臭を減らす

一例が、生ゴミを堆肥として活用できる、電動生ゴミ処理機です。

「こちらは生ゴミを減らしたい人にもおすすめです。

生ゴミの8割は水分という性質を利用し、生ゴミを温風で乾燥させることで大幅に量を減らす製品です。温風で処理するため、加熱臭のようなニオイが気になる場合もありますが、菌の繁殖を抑えて腐敗臭を低減でき、不快な生ゴミ臭は減らせます。また過半数の自治体では購入時の補助金が申請できるので、初期投資もある程度抑えられます。

ただし、こちらも製品によっては電気代が高くつく場合もあるので、購入前にチェックしましょう」

最後に、生ゴミ臭の対策となる注目製品を紹介してもらいました。次の2点です。

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