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ソウル在住50代女性記者が初体験!グロテスクな見た目のローカルフード、どじょうの伝統的スープ…この夏夢中になった3つの韓国料理

好みが分かれる濃厚な豆乳麺

韓国の夏の風物詩といえばコングクスです。大豆や黒豆をミキサーで砕いて作ったスープで食べる冷たい麺料理で、スンドゥブ専門店や麺料理店で夏限定メニューとして提供され、店の前に「コングクス、はじめました」と貼り出されると、韓国人は夏の到来を感じるといいます。

とろりと濃厚な豆乳スープで食べるコングクスは夏の風物詩
とろりと濃厚な豆乳スープで食べるコングクスは夏の風物詩
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韓国の夏の風物詩といえばコングクスです。大豆や黒豆をミキサーで砕いて作ったスープで食べる冷たい麺料理で、スンドゥブ専門店や麺料理店で夏限定メニューとして提供され、店の前に「コングクス、はじめました」と貼り出されると、韓国人は夏の到来を感じるといいます。

店の前にはコングクスの看板が
店の前にはコングクスの看板が
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とろりと濃厚な豆乳スープは豆の自然な甘みが堪能でき、麺はそうめんのようなつるっとした小麦粉のものや、蕎麦粉を使用する店もあります。味付けはされていないため、お好みで塩をかけて食べるのが一般的なのですが、驚いたことに韓国では砂糖派の人もけっこういるそうです。さらに添えられているキムチと一緒に食べるのもまた美味。冷たくてのどごしが良くておいしいので、私は週末ごとにあちこちのお店を食べ歩いています。

一部の店では微妙な味に遭遇することもあるのですが(苦笑)、コングクスを売りにしているところやスンドゥブチゲ専門店、豆腐料理専門店のコングクスなら、その味は確実です。今のところ『明洞餃子』のカルグクスが私のナンバーワンですが、国産黒豆を使った美しい緑の麺が特徴で、たっぷり入ったごまの香ばしい味が秀逸です。

私流の楽しみ方は、【1】豆乳スープを10口ほど飲む 【2】塩を振り、よく混ぜて麺を食べる 【3】最後にキムチと一緒に“味変”を楽しむ、という具合です。どの店も量が多いのですが、濃厚スープを残すのがあまりにもったいなくて、必ず完食してしまいます。このコングクスは豆乳好きにはたまらない一品ですが、韓国人の中でも好き嫌いがはっきり分かれる料理なので、旅行の際には同行者とよく相談してから行くことをおすすめします。店によって異なりますが、例年6月から10月くらいまで食べられます。

緑色の麺が特徴の『明洞餃子』のコングクス(W12000/約1300円)
緑色の麺が特徴の『明洞餃子』のコングクス(W12000/約1300円)
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食の好奇心旺盛な人には全力でおすすめ

今回は、私が韓国に住んで初めて食べて感動した韓国料理を3つご紹介しました。どの料理も日本人には好き嫌いがはっきり分かれる料理ですし、初心者にはちょっと難易度が高いかもしれませんが、食への好奇心が旺盛なかたには全力でおすすめしたいものばかりです。私自身もこれらの料理を知って、食べてみたことのない韓国料理への挑戦意欲がますます湧いてきました。皆さんもぜひ、韓国で新たな食の冒険を楽しんでください。

韓国にはまだまだユニークな料理がある
韓国にはまだまだユニークな料理がある
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◆ライター・田名部知子

ライター田名部知子さん
ライター田名部知子さん
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『冬のソナタ』の時代からK-POP、韓国ドラマを追いかけるオタク記者。女性週刊誌やエンタメ誌を中心に執筆し、取材やプライベートで渡韓回数は100回超え。韓国の食や文化についても発信中。2023年1月、韓国ソウルで留学生活と人生初めての一人暮らしをスタート。大学が集まる新村(シンチョン)にある西江(ソガン)大学の語学堂に通う。twitter.com/t7joshi

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