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66歳オバ記者、「歯の治療」をするだけで気持ちは前向きに 歯科医との出会いがギャンブル依存症を脱するきっかけに

オバ記者
今日も原稿書きに精を出すオバ記者
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(66歳)は一昨年10月、「卵巣がんの疑い」で手術を経験。その後、境界悪性腫瘍と診断された。体調の不安を感じると同時に、最近気になるのが自身の「加齢」のこと。歯や髪のケアについてオバ記者が綴ります。

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ギャンブル依存症の時に出会った歯科医

「おばさんのすっぴん、軽犯罪。立ちションと一緒。見苦しいから厳に慎むべし」そう男友だちから罵られたのは10年も昔のことだ。

が、本日のすっぴんには少々わけがあって、昔住んでいた文京区本駒込のT歯科医院へ治療に行く日だからよ。別に化粧をしてもいいんだけど、ここに行くときは身も心もどスッピン。別の言い方をすると心の実家? そのくらい私にとってT先生との出会いは大きかったんだわ。

オバ記者
20年の付き合いがあるT歯科医院
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子供の頃から歯の質が良くなくて、保育園のときから虫歯と聞いただけで身震いしていた私が30代始めにギャンブル依存症になった。歯の手入れどころではない。それでにっちもさっきもいかなくなった40代半ば、近所で開業したばかりのT歯科医院の重い扉を開けわけ。そうしたら、若いT先生が思いがけないことを言ってくれたのよ。

「“なんでここまでにしてしまったんですか”と僕は責めたくありません。歯医者は患者さんにはいろいろ言いますが、私自身も治療はイヤですから」って。

こんなやさしい言葉を聞いたことがなかった私は、10歳以上年下のT先生に全幅の信頼を寄せたわよ。それだけじゃない。T先生は「チクンと痛みますけどすぐ終わります」とか「お水をかけるので少ししみます」と次にどんな目的で何をするか説明してくれるから、私のような意気地なしでもやり過ごせるのよ。で、気がついたらかれこれ20年のお付き合いになっていたわけ。

歯科医の予約をしただけで「達成感」

で、もし、今、歯の治療をためらっている人がいたら声を大にしていいたいい。歯科医のドアを開いただけ、いや歯科医院の予約をしただけで課題を克服したという達成感で気持ちが前に向くのよ、と。

歯の治療をして何がいいかって、人前で口を開けて笑えようになるとそこから人生が好転するんだって。思えばギャンブルの沼に肩までハマっていた私がオバ記者として女性週刊誌で顔出しをしだしたのはT先生と出会ってからだもの。

50歳過ぎたら「きれいにしている人がきれい」

「50過ぎたら元々きれいな人がきれいなんじゃない。きれいにしている人がきれいなんだよね」と言ったのは、10歳年上の友だちのK子さんだけど、けだし名言だよね。66歳になってますますそう思うことが増えたんだわ。

先日、とある有名な総合雑誌のネット版からインタビューをされたのよ。インタビュアーの東野りかさんと知り合ったのはFacebook。共通の知人の漫画家・なとみみわさんの投稿欄に私が書き込みをしたのがきっかけで、メッセンジャーに「大ファンです。つながらせてください」というメッセージをくださったの。

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インタビュアーの東野りかさんと
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しかしお会いして驚いたなんてもんじゃない。東野さんは私が書いた文章を私が忘れていることまで本当によく覚えていてくれて、おかげで初対面なのに古い友だちと話しているみたい。

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