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62歳オバ記者、愛猫「三四郎」が天国へ!”ロス”の乗り越え方がわからない…

この悲しみはいつ乗り越えられるのだろうか――。

オバ記者の愛猫「三四郎」
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先日、オバ記者は19年ともに暮らした愛猫「三四郎」を失った。大切な”家族”が天国へ旅立ち、オバ記者は悲嘆に暮れる日々だという。今回は、「三四郎」の思い出を秘蔵フォトともに振り返ります。

* * *

ポケットにはいるサイズだった「三四郎」

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19年3か月、いっしょに暮らしたオス猫の三四郎が7月25日の朝、息をひきとった。その翌日、骨になった。って、もしかしたら私、かなりのピンチかも。

結婚は4年で終わったし、思えば高卒で茨城の実家から出て以来、19年暮らした生き物は三四郎だけ。ああ、そういえば猫、いるね〜くらいの距離感で飼っていたつもりだったけど、死なれてみると、私の身の置きどころがないというか、これからどうなるか、皆目見当がつかないんだわ。

三四郎が私のところに獣医を通してやってきたのは、生後2、3週間のとき。当時、みんな着ていたフリースのポケットにすっぽりの手の平サイズの猫で、目はブルー。かわいかったのよ。それが日を追うごとに元気を通り越して狂暴。「わあ、“美猫”ね~」と抱こうとした友達は、ほぼ全員、流血騒ぎよ。飼い主の私にはさすがに「にゃお~ん」と鳴いたけど、それでも突然、足首を思いっきり噛まれるわ、後ろから飛び掛かって首を食いつかれたこともあるのよ。あの瞬間、ヤツは私を殺そうとしたね。

背中をなでて「ありがとう」と言って見送った

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その三四郎が、今年の7月に入って後ろ脚がもたつくようになったの。そのうち朝開けた猫缶を残すようになり、目の輝きも失われてきた。「ああ、そろそろお別れだな」とは思っていたのよ。

猫の寿命は最近は伸びてきたといっても、15年前後。それが19年を超えたんだから、死んだところで何の文句もない。背中をなでながら「ありがとう」と繰り返して見送れたし、静かな最期でね。「天寿を全うしたのよ」と人には言うよ。でも感情はまた別なんだよ。

たとえばトイレ。私が便座に座ると追っかけてきて、足首に頭をこすりつけた後、背中を向ける。後ろ抱きに抱けっていうサインなのよ。ずっと当たり前だったそれが、今はない。

愛する猫が「いない」ことを実感する毎日

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お風呂の蛇口から直接、水を飲むから、いつもドアは薄く開けておいて、水道の水はたえずポタポタと出しっぱなし。でも亡くなった後は蛇口もドアも締めている。自分でそうしたんだけど、見るたび、「ん? あっ、そうか」と、三四郎の死の確認。朝から晩まで、寝ても覚めても、この「ん? あっ、そうか」の連続なんだよね。

それが積もってくると突然、何かがこみ上げてきて、「うおおお~」とお腹の底から絞り出すような雄たけびが出る。ペットロスにならないためには、泣くだけ泣いたほうがいいというけどその後が困るんだって。気持ちがどよ~んとして、何もする気がなくなるんだもの。

お腹は空くけど、食欲がない。ってか、食べるのが面倒。食べたいものが浮かばない。で、どうするかというと、手っ取り早く満腹になる丼物か、うどん。ご飯に豆腐とすりショウガと醤油をかけて、ぐちゃぐちゃご飯。

お酒を飲んだら何をしでかすかわからない…

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唯一の救いは、お酒を飲みたいと思わないことね。酔ったら、何をしでかすかわからないから怖くて飲めないのよ。

何するかって? 今考えられるのは、泣き歩きだね。「三四郎、おーい、三四郎やーい」と言いながら秋葉原を歩いたら、そうとう不気味でしょ。

そうだ。何十年も前だけど、失恋して今と同じような無気力になったことがあったの。食べるの面倒臭い症候群。それで気持ちのままの食生活をしていたら、いったんはガクッと体重が落ちたけど、落ち着いたと同時に、ものすごく食欲が出てきた。思えば私が引き戻せないデブ街道を歩きだしたのは、あのときからだったのよね。

アラカンで二の舞はイヤだけど、ああ、ダメだ。まったく前向きな考えが浮かばないわ。

オバ記者(野原広子)

1957年生まれ、茨城県出身。『女性セブン』での体当たり取材が人気のライター。同誌で、さまざまなダイエット企画にチャレンジしたほか、富士登山、AKB48なりきりや、『キングオブコント』に出場したことも。バラエティー番組『人生が変わる1分間の深イイ話』(日本テレビ系)に出演したこともある。

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