スキンケア

パナソニックの新『スチーマー ナノケア』は“買い”か?新機能で保湿成分の浸透力UP!?【美容家電レビュー】

この秋、各社から続々新商品が出ているフェイススチーマー。スチーマーとは、スチームを肌に当てることで毛穴が開き、毛穴汚れを浮かせながら肌の奥まで潤してくれるため、毛穴対策にも乾燥対策にもなる美容機器だ。美容家電に精通している家電ライターの田中真紀子さんは、11月1日に発売されるパナソニックの『スチーマー ナノケア』に注目している。

手で塗るより、保湿成分の浸透力が15%UP

パナソニック『スチーマー ナノケア EH-SA0B』
写真3枚

「従来モデルの看板機能である『温冷ミスト』に、『化粧水ミスト』という新機能を追加。手持ちの化粧水をタンクに入れると、微細化された化粧水が噴射される機能です。手で化粧水を塗るより、保湿成分の浸透率が約15%も高まるそうで、期待度は高いです」(田中さん・以下同)

果たして、どれほど潤いを実感できるのか。早速使ってみたという田中さんに、従来の機能とあわせて、5つの視点からジャッジしてもらった。

【使用感】『化粧水ミスト』の使用後は、もちもち肌に!

まず基本的なコースは、3つ。クレンジング前に毛穴の汚れを浮き上がらせたいときにおすすめなのが、2つの吹き出し口からナノサイズの温かい蒸気が出続ける「温スチーム」(約12分)。肌の透明感をUPさせたいときは、温・冷のスチームが交互で出る「クリア肌コース」(約13分30秒)。そして毛穴の開きが気になるときは、温スチームのあと、冷ミストで肌をキュッと引き締める「ハリ・弾力コース」(約12分)を使いたい。

田中さんは、コースが終わったあとは、「化粧水ミスト」や「冷ミスト」で仕上げているという。

パナソニック『スチーマー ナノケア EH-SA0B』のスチームを浴びて笑顔の女性
写真3枚

「基本コースの温スチームはとにかく心地よい。吹き出し口が2つあるので、細かいスチームが顔全体を包み込み、デコルテあたりまでしっかり潤してくれます。思いのほか肌が濡れるのは、スチームの量が多い証拠ですね。『クリア肌コース』は、冷ミストに切り替わると、火照った感じのお肌が心地よく冷やされ、キュッと引き締まる感じ。ここまでは従来モデルと一緒です」

そして、最後に使う「化粧水ミスト」は――。

「タンクに手持ちの化粧水を1回分入れ、『化粧水ミスト』ボタンを押すと、押している間、化粧水がミストになって出てきます。細かいミストが顔全体にムラなく届いているのを実感できます。そして使用後、顔を触ると手にお肌が張り付いてもっちもちに! しっとり感が出て、化粧ノリもよくなりました」

ミストにするため、化粧水を使いすぎる心配もあるが、使用量は通常の1回分でOK。

「ミストは中央から出ますが、顔以外に広がる可能性もあるので、首回りにタオルを巻くなどして、服が濡れないようにするといいでしょう」

【手軽さ】水の投入、排出、タンク洗浄と手間は大きい

フェイススチーマーは、使うたびに、タンクに水を入れる準備が必要。本製品はさらに工程が多いという。

「本製品の場合、使用前は毎回、温スチーム用の水、冷ミスト用の水、化粧水と、3か所に液体を入れておく必要があります。さらに使用後は本体の水を捨てる、タンクの水を捨てて洗い乾かすという手間があり、なかなか大変。私自身、ちゃんとできるか心配です(笑い)」

【意外性】化粧水ミストの保湿力に圧倒!

『スチーマー ナノケア』シリーズの中で、「化粧水ミスト」を搭載したタイプは本製品が初。

「これが期待以上のよさでした。スチーム後に化粧水をミストで吹き付けると、本当に保湿成分の浸透が高まるのを実感できるんです。またスチーマーというと、乾燥の季節に使うイメージですが、化粧水ミストを搭載することで、1年中活躍してくれるようになったのも革新的ですね」

【時短】ながら向きではない。「座ってじっくり」がおすすめ

パナソニック『スチーマー ナノケア EH-SA0B』のスチームを浴びている女性
写真3枚

そもそもスチーマーはテーブルなどに置いて腰を据えて使うため、ながらケアはできない。できたとしても、スチームに当たりながらスマホを見る程度だ。

「本製品は、ながらケアで便利に使うというよりは、使用後のもちもち肌を手に入れるために、じっくり取り組むイメージで考えるとよいですね」

【コスパ】高額ゆえに、本気度が試される!?

店頭予想価格は5万7200円。

「高いですよね…。初心者向けというより、本気でケアに取り組みたい人におすすめです。ただ、これまでのスチーマーのように、乾燥がつらい冬季だけでなく、1年中使えることを考えると、おトク感があるのかもしれません」

【データ】
パナソニック『スチーマー ナノケア EH-SA0B』
販売価格:5万7200円(店頭予想価格)
販売場所:家電量販店、楽天市場やAmazonなどのECサイト、ほか

この人に聞きました:田中真紀子さん

美容家電と白物家電を専門とするライター。雑誌やウェブなどの多くのメディアで、新製品を始めさまざまな家電についてレビューを執筆している。1児の母として、慌ただしい生活でも手軽に使えてキレイになれる美容家電を日々研究中。

取材・文/桜田容子

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