人間関係

雑談が途切れないためのテクニックと、逆に雑談が止まらない人の話を打ち切る方法

相手の長話を打ち切りたいときの荒技

さて、会話のキャッチボールが弾むのはいいことですが、盛り上がりすぎて終わりが見えないのもちょっと困りますよね。相手が一方的に長々と話を続け、打ち切るタイミングがつかめないこともあるかもしれません。相手を不快にさせずに打ち切る方法はあるのでしょうか?

「そもそも、こちらの都合を考えずに一方的に話す人は細かいことを気にしないし、相手の都合もあまり考えません。はっきり言って、他人への配慮が欠けている人が多い。ですから、おもむろに時計やスマホを見て、バッサリと話を打ち切っても構わないと考えています」

例えば、次のように――。

「あ、そういえば今何時だろう? あ、もうこんな時間! あまりにお話が面白くてついつい時間を忘れちゃった。明日早いので、そろそろ…」

時計を見ている女性
話を終わらせたい場合、時にはスパッと打ち切る荒技もアリ!(Ph/photoAC)
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相手の話に興味がないわけではないというメッセージを含ませながら、帰らなければならない理由とセットで伝えるのです。

そうはいっても、「私はバッサリ切ることができない」というタイプもいるでしょう。そういう場合は、あえて「聞き下手」になり、会話が弾まないように仕掛ける荒技も。

言葉、テンポ、身体を合わせない

ポイントは3つ。いずれも「聞き上手」の逆バージョンです。

【1】言葉を合わせない

【2】テンポを合わせない

【3】身体を合わせない

「しっかり話を聞く場合はオウム返しをした方がいいですが、長引かせたくないなら、『ええ。…ええ。…ええ』というように、頷き言葉は同じ言葉だけを使い、単調に返しましょう。リアクションを最低限に抑えるのです。

また、相手のテンポをあえて外す反応も有効です。相手がリズムよく話していたら、逆にゆっくりと間延びしたように『へ~~。…そうなんですね~』。相手がゆっくり落ち着いて話していたら、早口で急かすように『はい! はい! なるほど!』と。相手は話のテンポが合わないとだんだん話す気力がそがれていくものです。

加えて、相手が頷いていたら、こちらは頷かないなど、相手と逆の動きをすると、よりテンポのずれを無意識に察知されます。相槌言葉だけをテンポ悪く返していくうちに、相手は熱心に話し込んでいる状態から冷めていき、雑談をやめるでしょう。

私の経験上、こうして言葉、テンポ、身体を合わせずに聞いていくと、相手に嫌悪感を与えることなく、スムーズに話を打ち切ることができます」

下を向いている女性
言葉、テンポ、身体と3つの「合わせない」でスムーズに話を終わらせる(Ph/photoAC)
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ただし、大前提として、それまでの間に相手と十分に信頼関係を築く聞き方をしていることが絶対条件。

「初対面の相手など、信頼関係が築けていない相手に『ええ。…ええ。…ええ』と同じ言葉で単調に返すと、悪い印象を与え、築ける信頼関係も築けなくなります」

相手をよく見て、投げるボールを変えていくのも雑談力の一つです。

◆教えてくれたのは:雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん

雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
雑談コミュニケーション専門家・松橋良紀さん
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雑談コミュニケーション専門家、コミュニケーション総合研究所代表理事。営業マン時代、強度の人見知りで、コミュニケーション、特に雑談が大の苦手だったが、心理学を学び一転、全国450人中1位のセールスマンとして活躍。学んだ心理学の手法をもとに、聞き上手・話し上手な営業マンとしてトップセールスを誇る。現在は独立し、聞き方、話し方の専門家としてメディアや講演会などで活動。『すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール』(秀和システム)など著書は20冊以上。https://www.nlp-oneness.com/

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