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実績2万4000件の家計再生コンサルタントが指南「家計の支出削減は“固定費カット”が鉄則」の理由

ムダになりがちな固定費

「見落としがちだからこそ、固定費の見直しで得られるメリットは大きい。転職や副業、昇進などによる年収増を目指すより、はるかに効率的で簡単な収入アップ方法です」

横山さんがこれまでに相談を受けた2万4000件の家計診断から、「ムダになりがち」な支出項目を挙げてもらいました。

スマートフォンにかかる毎月の通信費は無駄になりがち(Ph/photo AC)
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2万4000件の家計診断によるワースト5

「多くの人が抱えがちなムダな固定費を順位づけすると、【1位】必要以上のデータ量を契約している携帯代、【2位】生命保険の不要な保障、【3位】当たり前に利用してしまう割高なデリバリー代、【4位】契約して忘れてしまっているサブスク代、【5位】週に1度しか乗らない自動車の駐車場代、任意保険料となります。

これらは多くが『浪費』に該当するもの。思い当たる項目があれば、積極的に削り落としましょう。それだけでも、収入アップの第一段階は完了です」

上記で挙げた他にも、「ポイント目当てに支払いが増えるクレジットカード払い」「ほとんど行かないスポーツクラブの月(年)会費」「活用できていないオンラインサロンの会費」「定期的に届くサプリメントや飲料水代」などがムダになりがちです。この機会に固定費のムダを見直し、サイズダウンした生活を目指していきましょう。

◆教えてくれたのは:家計再生コンサルタント・横山光昭さん

家計再生コンサルタントの横山光昭さん
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株式会社マイエフピー代表取締役。家計再生コンサルタントとして赤字家計の抜本的解決、確実な再生を目指す。個別相談・指導では独自の貯金プログラムを活かし、これまでに2万4000件以上の赤字家計を再生。著書『年収200万円からの貯金生活宣言』はシリーズ累計100万部、『はじめての人のための3000円投資生活』はシリーズ90万部のベストセラーに。2022年10月、『90日で「貯める力」をつける本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版。https://twitter.com/chokin_myfp

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