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カラフルな氷に興味津々な双子パンダの姿も!猛暑を過ごすジャイアントパンダの様子を紹介

向き合う2頭のジャイアントパンダ
氷に顔を近づけるレイレイ(左)とシャオシャオ(右)(Ph/(公財)東京動物園協会)
写真5枚

野生パンダ保護の一環としてジャイアントパンダ繁殖を行っている上野動物園では現在、4頭のジャイアントパンダたちが生活しています。2021年に生まれた双子パンダのシャオシャオ(オス)とレイレイ(メス)の様子を中心に、近況を紹介します。

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双子パンダのトレーニングは順調に進行中!

シャオシャオは2023年7月16日から、レイレイは7月21日からスタートしたハズバンダリートレーニング。ハズバンダリートレーニングとは動物の健康な飼育と人間の安全な作業を目的として、動物に自発的な行動をとらせるための訓練のことで、パンダの体を安全に触ったり、採血をしたりといった健康管理をする際に、ストレスをなるべく感じさせないように実施できるようになるそうです。

トレーナー役の飼育係が特定の指示を出し、動物がそれに応じた行動をしたら、ご褒美を与えるというやり方で行っています。現在はターゲットとなる棒に、鼻先を触れさせる訓練を行っており、順調に進んでいるといいます。ゆくゆくは、採血やレントゲン撮影の項目に取り組む予定だそうです。

木に寄りかかる子パンダ
緑の印が付いているシャオシャオ(Ph/(公財)東京動物園協会)
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2頭ともカラフルな氷に興味津々?

さらに、“動物福祉の立場から、飼育動物の幸福な暮らしを実現するための具体的な方策”であるエンリッチメントとして、シャオシャオとレイレイに氷が与えられました。

8月21日撮影の記録では、普通の氷のほかに、リンゴジュースやオレンジジュース、トマトジュースを薄めたり、混ぜたりして作ったカラフルな氷と、ジャイアントパンダの顔の形とハート形を模したパンダ団子を盛ったトレイに、まずはシャオシャオが興味を示しています。

その後、レイレイもパンダ団子をパクりとくわえて食べたり、トレイにのった氷に顔を近づけたりしていました。また、コロコロとした丸い氷を一緒に転がして遊ぶような姿も見られ、双子パンダにとっての新しい経験を楽しんでいたようです。

体重はダウン…でも健康状態は良好

もともと高山動物のため暑い季節が苦手なのか、7月25日の前回の測定から体重は2頭とも減ってしまいました。8月15日の測定でシャオシャオは3.7kg減の58.5kg、レイレイは3kg減の65.3kgという記録が公表されています。

竹をかじる子パンダ
シャオシャオよりも大きく成長したレイレイは食いしん坊?(Ph/(公財)東京動物園協会)
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とはいえ、冷房の効いた室内で主に過ごし、採食・休息も十分にとることができており、2頭とも健康状態は良好とのことです。

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