家事・ライフ

薄井シンシアさん、新型コロナ拡大の影響で失職し、スーパーのレジ打ちに つねに前向きでいられたワケ

大手飲料メーカーからスーパーのレジ打ちに

過去は変えられない。未来は誰にも見えない。だったら考えても無駄じゃない? 今、目の前に見えていることを一生懸命に続けていれば、大抵のことは、次へ繋がる道が開けるんですよ。だから、次はどんなことが起きるのかなんて心配しなくていい。今にフォーカスすればいいんです。

薄井シンシアさん
今にフォーカスすればいい
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飲料メーカーに勤務していたときは、新型コロナウイルスが蔓延して、さまざまなイベントがキャンセルになっていくのを見て、「私はクビになるんだろうな」と覚悟しました。そして「社会は今の私にどんな仕事を用意してくれるのかな」と一生懸命、転職サイトを検索しました。そうすると「こんな仕事があるんだ」「この職は、こういう働き方ができるのか」と具体的な将来像が見えてきます。その中で選ぶしかないんです。

「今の自分の実力はこうか。じゃあ、これしかない。 次のチャンスが来るまでは、ここで働いてみよう」と思ってスーパーのレジ打ちのアルバイトを始めました。でも、前に進むことが大事なので、気持ちが滅入ることは一切ありませんでした。

◆薄井シンシアさん

薄井シンシアさん
薄井シンシアさん
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1959年、フィリピンの華僑の家に生まれる。結婚後、30歳で出産し、専業主婦に。47歳で再就職。娘が通う高校のカフェテリアで仕事を始め、日本に帰国後は、時給1300円の電話受付の仕事を経てANAインターコンチネンタルホテル東京に入社。3年で営業開発担当副支配人になり、シャングリ・ラ 東京に転職。2018年、日本コカ・コーラに入社し、オリンピックホスピタリティー担当に就任するも五輪延期により失職。2021年5月から2022年7月までLOF Hotel Management 日本法人社長を務める。2022年11月、外資系IT企業に入社し、イベントマネジャーとして活躍中。近著に『人生は、もっと、自分で決めていい』(日経BP)。@UsuiCynthia

撮影/小山志麻 構成/藤森かもめ

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