フード

ダイエットで注意すべきは筋肉よりも肝臓?「代謝アップ」につながる食材と避けたい食材

グレープフルーツとケールのサラダ
ダイエットで注意すべきは筋肉よりも肝臓?「代謝アップ」につながる食材と避けたい食材とは?(Ph/イメージマート)
写真6枚

年を重ねるごとに「代謝が落ちた…」と感じる人も多いでしょう。代謝が高ければ痩せやすく、代謝が低ければ太りやすくなると言われていますが、そもそも代謝とは? そして、どうしたら加齢に負けずに代謝アップを目指せるのでしょうか。今回は体重78kgから1年間で24kgのダイエットに成功、その後、トータルダイエットカウンセラーとして活動し現在ヘルスフードサイエンス研究家として活動中の大西ひとみさんに、その仕組みと代謝アップにおすすめの食材、逆に避けたい食材を教えていただきます。

24㎏減量に成功した大西ひとみさん
24kg減量に成功した大西ひとみさん
写真6枚

* * *

そもそも代謝とは?

ダイエッターとしては、代謝はつねに上げておきたいもの。けれども、忙しい毎日を過ごす私たちにとって、運動を習慣化するのは簡単なことではありません。そこで今回は、運動をせずとも、食べることで代謝アップが期待できる食材をご紹介します。

まず、「代謝」という言葉について今一度、整理しましょう。「代謝が上がる」と聞くと、痩せやすい体質になるというイメージを持つかたが多いのでは? 本来、代謝という言葉は「新陳代謝」を意味し、「代謝が上がる」という言葉の表現に変わると、直接カロリー消費に関係する基礎代謝が上がる意味で使われることが多いです。

筋肉よりも注目したい肝臓とダイエットの関係

基礎代謝を上げるためには、筋肉量の多さが最も重要だと認識しているかたが多いかもしれませんが、実は筋肉よりも肝臓のほうが基礎代謝量が多いことをご存知でしょうか。つまり肝臓機能を高めておくことで、代謝の低下を予防できるのです。

肝臓機能を高めておくことで、代謝の低下を予防できる(Ph/イメージマート)
写真6枚

食生活や活動量はあまり変わっていないのに最近太りやすくなったと感じているかたの中には、筋肉量の減少より、肝臓の機能が低下してしまっている可能性も否定できません。

肝臓には3つの役割がある

肝臓には、主に3つの役割があります。私たちは食べ物からの栄養素をそのまま使うことができないので、肝臓が胃や腸で分解・吸収された栄養素を利用しやすい物質にして一旦貯蔵し、必要に応じてそれらを分解してエネルギーなどを作り出します。これが1つめの役割です。2つめは、私たちが摂取した物(アルコールや薬剤など)や代謝の際に生じた体に有害な物質を毒性の低い物質に変え、尿や胆汁中に排出するという解毒作用。3つめは、脂肪を乳化し、たんぱく質を分解しやすくするという働きです。

肝臓は、身体を正しく機能するためにとても大きな役割を果たし、活発に活動量しています。そのため肝臓はデリケートで疲れやすく、ちょっとしたことで機能低下に陥りやすい。これが代謝を下げてしまう原因につながります。

なので、肝臓を元気にするために必要な栄養素をしっかり摂取することで、代謝が上がり、ダイエット効果も高まります。