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66歳オバ記者が “捨て活”を始めて気づいた「今まで片付けられなかった」ワケ

オバ記者
ただいま絶賛「捨て活」中のオバ記者(写真は講演会をした時の一枚)
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ライター歴45年を迎えたオバ記者こと野原広子(66歳)。ここ数年、愛猫や身内の死を相次いで経験。昨年は自身の大病で手術、入院をした。それから意識し始めた“終活”。そして重い腰をあげてモノを捨てる「捨て活」を始めたのだったがーー。

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「まずベッドメイク」が重要?

毎日、毎日、何かを捨てる。捨てるものはないかと目で探すことが習い性になって、その成果がさっそく現れて、ある朝、目が覚めたらきれいな部屋になっていましたとさ、なんてことになったらどれだけいいか。そう思いつつ、とにかく朝起きたらベッドメイクをしている私。

オバ記者
ベッドメイクするだけで気分が違う(写真は昨年の入院時。ものを捨てるなんて考えもしなかった)
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これだって「捨て活をする!」と志を立てる前はいい加減だったけれど、今はちゃんと毎日している。捨て活とベッドメイク、何の関係があるかというとこれが大アリなんだって。ベッドって部屋の中で結構大きなスペースをとっているじゃない? そこをちゃんと整えると、さぁ、片付けるぞという意欲が湧くと、YouTubeの片付け師匠は言うわけよ。それでやり続けているんだけど、部屋の中の一部だけでも目の行き場があるとないとではこんなに気持ちが違うのかと、ちょっとびっくりよ。

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昨年、卵巣がんの疑いで手術を受けたオバ記者
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麻100%のシーツを“自作”

ベッドといえばずっと掛け布団カバーはグリーン基調だったのね。別に理由はないけど、落ち着くかなと思って。あとフリマで買ったポップな柄のクリーム色と交互に使っていたの。そんな私に「それはダメ」と言ったのが、雑誌の開運メイク企画で知り合った木村玲子さん。

「野原さんね。女性のベッド周りはピンクがいちばんなのよ。女性ホルモンを活性化させてすごくやさしい気持ちで眠りにつけるから、だまされたと思ってやってみて」

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ピンクが女性ホルモンを活性化させてくれるんだとか(写真は手作りのバック)
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木村さんからそう言われて最初に用意したのが麻のシーツ。あのね。これは私の実体験から言うんだけど体に触れるシーツは麻100%以上のものはないからね。綿麻も悪くはないけれど綿が混じると熱の吸い取りが甘い気がするんだわ。

デパートで見ても麻100%のシーツは値段が綿の倍くらいするけど、そこは私。シーツとして売っているのを買うんじゃなくて、生地の街、日暮里で買う。で、上と下を三つ折りにしてミシンをかけるんだけど、切りっぱなしでも大丈夫。と、裁縫好きの私はつい力が入ってしまうんだけど、実はこのベビーピンクの布団カバーも私のハンドメイドなの。

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シーツと布団カバーはオバ記者の手作り
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日暮里で1メートル110円で5メートル買って、長方形の袋に縫って、布団を入れる口を100均で買ったインスタントボタンをくっつけただけだから、材料費650円。ちなみに枕カバーとクッションカバーはパリで買ってきた生地で作ったものなの。パリにも日暮里みたいな生地問屋街があってね。さすがに1メートル110円なんて生地はないけど、日本より柄がエグくて面白いの。

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