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《糖尿病リスクは4倍に》気をつけたい「猫の肥満」、解消するための食事法3つのポイント

猫のダイエットは食事の見直しが最も大切

ちょっと太って丸っこい猫も愛くるしいですが、健康のことを考えると、やはり適正な体重管理が大切です。それでは、太ってしまった猫のダイエットは、どのようにすればいいのでしょうか。

「猫のダイエットに最も重要なことは、食事量の見直しです。運動は、体重が増えているときに無理にさせるとケガや関節炎のもとになります。食事の管理に力を入れて、体重を落としていきましょう」

食事量を減らすポイントとして、内山さんは以下の3つを挙げます。

【1】おやつから減らす

おやつから減らすのは、メインの食事からバランスよく栄養を取るという基本に立ち返るという意味があります。

猫
メインの食事からバランスよく栄養を取るように(Ph/イメージマート)
写真5枚

「おやつはなるべく少なく。おやつは別腹のような感覚にしないで、1日にどれぐらいあげているかまず把握して、しっかり1日のカロリー計算に含めてください」

【2】ゆっくり減らす

食事量をゆっくり減らす意図は、猫に「急にゴハンが減った!」というストレスを与えないためです。

「例えば10%減らして1週間様子を見て、体重減少効果を確認しながら、必要なら15%、20%と段階を踏んで減らしていきます。人間でもダイエットはつらいものだと思いますが、猫もそれは同じです。獣医師に処方してもらった療法食や、市販のダイエット用キャットフードなど、食物繊維が豊富でカロリーは抑えたフードに切り替えるのも有効です」

【3】だらだら食いをさせない

フードボウルに常にフードが入っている「置きエサ」方式や、それを猫が一日中ちびちび食べる「だらだら食い」は、ダイエットには不向きです。

「お皿にフードがなくなれば足すような感じだと、飼い主さんも1日にどれぐらいあげたのか把握しづらいですよね。メリハリをつけて1日2回など、決まった量をあげるようにしてください」

体重が落ちたら、運動不足の猫の場合には、身体を動かしたくなるように、狩りを模した遊びなどを多めにしてあげると、健康の維持管理としてはベターです。ただやっぱり、猫の減量は食事制限が第一。飼い主さんも心を鬼にして臨む必要がありそうです。

◆教えてくれたのは:獣医師・内山莉音さん

獣医師・内山莉音さん
獣医師・内山莉音さん
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獣医師。日本獣医生命科学大学卒業(獣医内科学研究室)。動物病院を経て、アニコム損害保険(株)に勤務。現在もアニコムグループの動物病院で臨床に携わる。

取材・文/赤坂麻実

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