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【オバ記者連載67】食べまくってリバウンド…ボクササイズで3分ミット打ちに挑む

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写真3枚

用件は聞かなくてもわかる。大物政治家のパーティーよ。そういうと聞こえはいいけど、ま、タダ飯だわね。誰かから回ってきた義理モノのパー券で、ドタキャンが出た。そのときの補充要員が私というわけ。

写真の通り、300人以上入っている立食パーティーはおじさん、おじさん、またおじさん。

「じゃ、広子ちゃんはあっち! オレはこっちから攻めるから」

原価のかかっていそうで、量が限られている物をかっさらってこいって言うの。それで、テーブルいっぱいに並べた料理を前に、「ダメだよ、ビールはすぐにお腹いっぱいになっちゃうから。ハイボールの方が料理の量が入るぞ」と私に檄を飛ばし、「ったく、ロクなケーキがないわ。こういうところで主催者の根性が見えるんだよ」と、悪口を言う。

感心なことに彼は、皿に口をつけるようにしてがっついている間も、顔なじみの政治家を見つけては腰を二つに折って、「〇〇先生、その節は~」とあいさつに飛んでいくの。政治家と、彼みたいにそこに群がっている男たちは、一言でいえば“欲の塊”ね。それを見ていると、なんだか私も体の中心から“やる気”だの“元気”だの“その気”だのが湧いてきて、気がつくとガッツガッツと皿をカラにして、デザートまで一心不乱。

私、60才だよ。いつまでこんなバカやっているの。友達は選ばないと! 翌朝、「えっ?」という体重を目にした私は本気で反省したわよ。

トレーニングルームにも足を踏み入れると…

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